まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

這いよれ! ニャル子さん7

這いよれ! ニャル子さん 7 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 7 (GA文庫)

  • ストーリー

八坂家のみんなでプールに行った翌日、風邪を引いてしまったニャル子。
いつもより優しい真尋に喜びながら寝込んでいたニャル子のもとに、惑星保護機構からの連絡が入る。
またも正体不明の侵入者が現れたという北極へ、ニャル子を置いて向かう真尋たちだったが……。


今回は短編集。過去の内容が3本、6巻の続きの内容が3本という構成になっています。
短編集といえどもとことんネタで押し切るいつものノリは健在で、最後まで楽しく読めました。


1話・3話はニャル子と珠緒が真尋攻略の相談をする話。
今から考えるとかなりツンツンの真尋がちょっと懐かしい。そうそう、1巻の頃はこんな感じでした。
ずいぶん角が取れたものだとしみじみ思いますね。今だってツン多めですけど、初めは追いだそうとしていたはずのニャル子エンドさえ現実味を帯びてきたもんなあ。
それにしても、ニャル子がこんな風に珠緒と仲良くしていたのには少し驚き。
お喋りの内容は多少ぶっ飛んでいるけれど、休み時間に恋話したり放課後にお茶したり、普通にお友達じゃないですか。
基本的に真尋のことしか見えてないもんだと思ってました。ちゃんと他の地球人とも交流してたのね。
あからさまに怪しいニャル子に何も疑わず接していられる珠緒は懐が深いというかなんというか。
珠緒の密かな気持ちにもびっくりです。今までそんな素振りあったっけ?
モテるのは邪神に対してだけじゃなかったんですねえ。流石、0フレームフォークは格が違った。


4・5話は八坂家一同でプールに行く話と、風邪ひきニャル子抜きで北極へ宇宙人退治に行く話。
それまでと打って変わって優しい真尋には、ニャル子じゃなくても思わずニヤニヤしてしまいます。
ある意味作中一番の萌えキャラですよね、真尋さん!
一方、前巻からの流れなのか真尋まで本気で攻め始めたクー子がちょいちょい可愛い。
開けっぴろげな欲情もいいけど、真尋から強めのツッコミを受けて落ち込んでるクー子が可愛すぎてもう。たまりません。
とことん真尋ひとすじなニャル子も安定の可愛らしさだし、本当にヒロインに恵まれた作品だと思います。まあ、邪神だけど。
あ、ハス太に新たな恋が芽生え始めたのも嬉しいですね。真尋相手よりもずっと健全なんじゃないかな。性別的……いや、種族的に。


最後の断章ではまさかまさかの新ヒロインが登場しました。あれ、女性というか、メスだったっけこの人(?)。
よく分からないけど、とにかく、真尋のモテっぷりは全方向だなあ、うん。
そしてさりげなく優しいクー子が素敵でした。やり方が問題なんですけどね!


狐印さんのイラストの破壊力がどんどん増して来ているような。
表紙のニャル子にはやられました。新しいジャンルですねえ、変身ポーズ萌え。


まさか短編集でも伏線を入れてくるとは思わなかった。