まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

這いよれ! ニャル子さん6

這いよれ! ニャル子さん 6 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 6 (GA文庫)

  • ストーリー

ようやく自分たちの部屋を作り終え、八坂家での居場所を確保したニャル子たち。
そんな中、一本の電話がかかってきてから、クー子の様子が目に見えておかしくなってしまう。
どうやら惑星保護機構から調査官が仕事ぶりを確認しにやってくるらしいのだが……。


クー子の魅力が大爆発の巻でした。
今までも十分可愛かったですけど、今回真尋と婚約ごっこをすることで、クー子のさまざまな面の可愛らしさがより一層表れています。
作中ではまだ2週間しか経っていない(!)のに、えらい勢いでデレたものだなあと思います。
ニャル子に対して発情しまくっているからただの変態に見えますけど、基本的に根が素直だから、ちゃんとしていれば本当に可愛いです。ニャル子のメインヒロインの座も危ういかもしれない。
「クー子の」ハーレムエンド……それもまたアリではないでしょうか。


どんどんデレているのは真尋も同じで、邪神たちをすぐにでも追い出そうとしていたあの頃からするとずいぶん丸くなりました。
真尋がニャル子を慰めるような日がこんなに早く訪れようとは。
過激なツッコミを入れつつも、なんだかんだで邪神たちとの暮らしを楽しんでいる真尋。
初めこそ騒動に巻き込まれるだけだった真尋でしたが、今回はこの暮らしを守るために、自分から関わろうとしていたように思います。
あれ、いつの間にアットコームコメディみたいになったの、この作品。
最難関攻略キャラだった真尋がこれなんだから、八坂家が異空間に支配されるのも近いですね。


戦闘では真尋とシャンタッ君の活躍が目立っていました。
真尋のフォークの破壊力と精度は順調にレベルアップを果たしているようです。
というかだんだん人間離れして行ってるような。戻って来られるといいのだけれど。


ネタに次ぐネタの応酬と、どうでもいいところからの伏線回収はいつも通りでひと安心。
まあ、ネタは半分も分かっていないだろうと思いますけど、それでも満腹感が凄いです。
伏線についてはもう、このシリーズのメインテーマみたいになってますね。
それを逆手に取ったラストのオチが見事でした。


泣き顔ニャル子萌え。