まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

這いよれ! ニャル子さん5

這いよれ! ニャル子さん 5 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 5 (GA文庫)

  • ストーリー

ニャル子、クー子にハス太まで加わって、次第に邪神たちとの日々に慣れつつあった真尋。
しかしニャル子に届いた一通のメールがきっかけで、なぜか宇宙の果てまで旅立つことに。
その目的地は宇宙の知識の集積地、セラエノ図書館だった……。


混沌ドタバタ邪神ラブ(クラフト)コメディ、遂に宇宙へ!
……と言ってもいつもと同じことしかやっていないんですけど。いつの間にか地球に戻ってきてたし。


“以前作品中に出た小ネタをほじくり返して、その矛盾を指摘してさらにネタにする”ことが妙に多かった気がします。
2行連続の「…………」がそこはかとなく物悲しい。
もしかして逢空先生はあれかな、ドMなのかな?
それとも書いているうちに作者のSAN値が下がってきてしまったのでしょうか。
その正直かつウケのためなら自虐も辞さないサービス精神、素敵です。
何があっても許せてしまえるこの作品独特の雰囲気があるからこそ成立するネタなんでしょうね。


ニャル子、クー子、ハス太の邪神トリオがとても楽しい。
もちろん真尋の突っ込みがあるからこそなんですが。
この特級のボケ3人組に的確な突っ込みを入れ続ける真尋は素直に凄いと思います。そもそもクトゥルーを初めとして知識が豊富すぎる。なんなんだこの高校生。
全体を通してクー子が可愛かったですね。
まさかのクー子ルートじゃないかと思わせる描写もいくつかありました。
もちろんニャル子を含めたハーレムルートでも構いませんよ! ああ、ハス太は謹んで遠慮させていただきます。
そのハス太はちょっとした本気を発揮しました。無駄に格好良くて困ります。


恒例の伏線ですが、今回はわりと分かりやすかったですね。
まあ気付こうが気付くまいが回収されたときには等しく笑ってしまうんですけども。
次の伏線も楽しみですね。読む前から張られることを知っているものを伏線と呼ぶのかどうかは分かりませんが。


2巻から表紙イラストが仮面ライダーの変身ポーズになっていた……だと?
全然気付きませんでした。表紙にまでネタを散りばめているのは流石と言うべきでしょうか。