まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

好きラノ2019年上期に投票します

lightnovel.jp
毎度ながら締め切り当日に投票します。今回は本当に数を読めていなくて正直参加を迷ったんですが、好きラノのブログ票を盛り上げていかないとという思いを込めて。
10作選べなかったので新規8、既存1で。
取り急ぎ投票まで。後々コメント追加するかも。




【新規】


『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』(電撃文庫
【19上ラノベ投票/9784049125245】
幼なじみが絶対に負けないラブコメ (電撃文庫)
感想→『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』感想 - まだまだペンキぬりたて


『賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求』(電撃文庫
【19上ラノベ投票/9784049124569】
賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 ~愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド~ (電撃文庫)
感想→『賢勇者シコルスキ・ジーライフの大いなる探求 ~愛弟子サヨナのわくわく冒険ランド~』感想 - まだまだペンキぬりたて


『野良猫姫と言葉渡しの王』(スニーカー文庫
【19上ラノベ投票/9784041083741】
葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王 (角川スニーカー文庫)
感想→『葡萄大陸物語 野良猫姫と言葉渡しの王』感想 - まだまだペンキぬりたて


『リベンジャーズ・ハイ』(ガガガ文庫
【19上ラノベ投票/9784094517972】
リベンジャーズ・ハイ (ガガガ文庫)
感想→『リベンジャーズ・ハイ』感想 - まだまだペンキぬりたて


『クラスメイトが使い魔になりまして』(ガガガ文庫
【19上ラノベ投票/9784094517910】
クラスメイトが使い魔になりまして (ガガガ文庫)
感想→『クラスメイトが使い魔になりまして』感想 - まだまだペンキぬりたて


『傀儡のマトリョーシカ』(講談社ラノベ文庫
【19上ラノベ投票/9784065160466】
傀儡のマトリョーシカ Her Nesting Dolls (講談社ラノベ文庫)
感想→『傀儡のマトリョーシカ Her Nesting Dools』感想 - まだまだペンキぬりたて


『スキルが強すぎてヒロインになれません』(アイリスNEO)
【19上ラノベ投票/9784758091787】
スキルが強すぎてヒロインになれません (アイリスNEO)
感想→『スキルが強すぎてヒロインになれません』感想 - まだまだペンキぬりたて




【既存】


ロクでなし魔術講師と禁忌教典(14)』(ファンタジア文庫
【19上ラノベ投票/9784040727240】
ロクでなし魔術講師と禁忌教典14 (ファンタジア文庫)
「今更かよ」と思われるかもしれないけど14巻マジで最高すぎて週1回くらいパラ読みしてる。システィーナの圧倒的ヒロイン力にひれ伏せ。
感想→『ロクでなし魔術講師と禁忌教典14』感想 - まだまだペンキぬりたて

『アサシンズプライド10 暗殺教師と水鏡双姫』感想

アサシンズプライド10 暗殺教師と水鏡双姫 (ファンタジア文庫)

ストーリー
聖フリーデスウィーデの運営に理事長が着任。様変わりした全寮制の学院生活でメリダはクーファと離れ離れになってしまう。抗うメリダは、徐々にエリーゼと望まない対立状態になり!? そのころクーファはレイボルト財団の社長クローバーを調査していた。公爵家令嬢を利用して貴族階級を揺るがそうと目論む彼を止める唯一の方法、白夜騎兵団からクーファへと下った無慈悲な任務とは――『エリーゼ=アンジェルを、始末せよ』教師としての立場か、白夜騎兵団への忠誠か、あるいはメリダの命か。苦慮の末、クーファが選んだ決断。それは……。無能才女と暗殺教師に、全てを捨て去るときが訪れる――。

TVアニメ化も控えて絶好調の今作。10巻目となる今回はストーリーの大きな転機を迎えました。
学院の方針転換によりメリダはクーファと引き離され、そのクーファは上司からエリーゼの暗殺を命じられ、なかなかストレスの溜まる展開。
そんな中、常にメリダエリーゼの味方で居続けようとするクーファの孤独なヒーローぶりに燃えました。相変わらず格好いい主人公だぜ。


ブラマンジェ学院長の後釜として学院の責任者となったベラヘーディアは、ガチガチの「純血思想」に凝り固まった貴族至上主義の理事長。
唯一のパラディンたるエリーゼだけをあからさまに依怙贔屓し、他の生徒たちには貴族子女としての生活を徹底管理し、戦いの訓練などもってのほか! という極端な教育方針により、聖フリーデスウィーデは居心地の悪い監獄のような学院へ変貌を遂げてしまう……。
お上の勝手な都合で学院での教育や生活を強制される中、目を付けられることも厭わず堂々とした態度のメリダがとても頼もしい。
あの頃の小さなメリダお嬢様だったらきっとただ泣き寝入りするだけだったろうに、頼りのクーファも隣にいないこんな状況であっても、しっかりと自分の足で立っている感じがして成長したなあとしみじみ思います。
偉い人たちの理不尽な指導に対してレジスタンス的に活動する生徒たちという構図、熱いよね。こういうの大好きなんですわ……。


貴族に対して世論が厳しくなる中、「暗殺者」クーファに下された任務はエリーゼの暗殺。ようやくメリダの暗殺依頼がなくなったというのに、今度はそっちか!
大切なお嬢さまの友人を暗殺するわけにはいかない。かといって指令を無下にもできない。板挟みに合いながらも、あくまで暗殺以外の方法を探そうとするクーファに安心しました。
いや、彼はやっぱり裏世界の住人だし、今回は直属の上司からの命令だったし、さすがに迷ったりしてしまうんじゃないかと思ったのだけれど、まったくそんなことはなくて。裏の暗殺者としての自分以上に、メリダの家庭教師としての自分が大切になりつつあるのでしょうね。窮地ではあるけれど、なんだかほっこりしちゃうね。
エリーゼの命を救い、そしてメリダとともに学院を脱出させるための大勝負。その過程でえっちなイベントをしっかり挟んでいるあたりがクーファさんマジクーファさんという感じだけれども、決めるところはきっちり決めてくれるからやっぱり格好いいんだよなあ。
また新たな1ページへと進んだ感のあるストーリー。次巻の展開が楽しみで仕方ない。


エイミーさんったら素敵すぎ。

『学園王国の没落王と12人の生徒会長 乙女座ヴァージンロード』感想

学園王国の没落王と12人の生徒会長 乙女座ヴァージンロード (ファンタジア文庫)

ストーリー
人類の脅威によって、大人たちが宇宙へと逃げ出した世界。 取り残された少年少女が築きあげた国――『学園王国』には、12人の美少女たちが最高権力者として君臨している。
「せんぱい、あたし星徒会のお仕事がんばりますから!」「頑張らなくていいぞ。むしろサボれ」「!?」――かつて最強の魔剣をふるい、学園王国を救いながらも、理不尽に星徒会を追放された異端児ゼファー・アゾット。彼が呼び戻された理由は、未熟な生徒会長ニアの教育係だった!? 星徒会に託されたのは世界の命運。少年少女が輝かしい未来を掴むため戦う、学園王道ヒロイックファンタジー

未成年の少年少女だけで成り立っている「学園王国」を舞台に、空から飛来する宇宙怪獣「メガテリオン」との戦いを描く近未来バトルアクション。
大人のいない学園国家、美人ばかり揃った12人の生徒会長たち、魔剣を用いた宇宙怪獣との戦いと、「ちょっと要素盛りすぎでは!?」と思ってしまうくらいに色々ぶちこんだ一大エンタメ作品。作者のやりたい放題感が伝わってきて良いですね。
学園の嫌われ者のようでいて、実は全生徒会長からモテモテな主人公を巡るラブコメディとしても楽しく読めました。


大人が存在せず、20歳未満の少年少女だけで全てが運営されている超巨大学園にして独立王国……その名も「学園王国」。
主人公のゼファーは、かつて「星徒会」に所属していたものの追放処分に遭い、闇のブローカーとして活躍する問題児。そして学園王国を各分野で統括する12人の生徒会長がヒロインなのです。
12人のヒロインと聞いて、巨大学園ハーレムラブコメ? それとも一種の国家運営もの? とか色々予想しつつ読んでいったら、なんと宇宙怪獣との戦いが始まったので驚きました。えっとちょっと待って理解が追いつかないんだけど(笑)。
作者が面白いと思う色んな要素を一息にぶち込んで力技でまとめました! というような設定で、でも実際に面白く仕上がっているから困る。大したバランス感覚だ……。


メインヒロイン的な立場にいるのが、史上最年少で「星賜剣」に選ばれ生徒会長となった中等部二年生の13歳・「乙女座」のニア。策謀渦巻く星徒会においてはまだまだ未熟、右も左も分からない天然さんであり、またメガテリオンに対抗する戦力としても成長途中の女の子。
そんなニアの教育役としてゼファーが抜擢されたことで、小さなつぼみがその才能を花開かせてゆく……今作はそんなニアの成長物語でもあります。未熟な少女が想いの力を剣に乗せて飛躍していく姿は純粋に熱くて応援したくなりますね。
恋愛方面で言うならば、12人の生徒会長の中でニアだけがゼファーに対してわりとフラットなので(残りは表に出さないだけで全員惚れている)、特別感があって逆にいいですね。得てしてこういうヒロインが最後に主人公をかっさらっていったりするんですよね!
今回登場した中では「水瓶座」や「双子座」がなかなかヒロイン力高めでしたが、個人的に一押しなのは「蠍座」のコルピー。普段高飛車なんだけれど主人公にはやたら弱くてすぐ赤面してしまうお嬢様で、わりとドンピシャで好みのタイプでした。我ながら分かりやすいな。
悪ぶっているようで実は覇王の気質を秘めた主人公と、12人のそれぞれ魅力的なヒロインたち。このメンバーが学園王国の独立のためこれからどう動いていくのか、そしてどんなラブコメ的波乱が待ち受けているのか、今後の展開から目が離せません。


イラストは甘味みきひろさん。1巻の時点でヒロイン6名のキャラクターデザイン、しかも全員甲乙つけがたい可愛さで素晴らしい。
お気に入りの1枚は「水瓶座」の「アイスクリームの味」の場面。この表情はえろい……。


「人工呼吸はキスに含まれるか」に対するコルピーの返答が模範解答すぎる。