まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『ある日突然、ギャルの許嫁ができた 1』感想

ある日突然、ギャルの許嫁ができた 1 (オーバーラップ文庫)

ストーリー
「ねぇねぇ、なんでいつも寝たふりしてるの?」休み時間、寝たふりをかます俺こと永沢修二(えいざわしゅうじ)に度々声をかけてくるのはクラスメイトの華月美蘭(はなつきみらん)。そんな美蘭に戸惑う俺へ、両親は不意にこう告げたんだ。「実はな、お前には許嫁がいるんだ」と……! しかもなんとその相手は、何かと俺に構おうとする美蘭で!? 昼も放課後もいつも一緒。最初は突然できた許嫁に困惑した俺だけど、それすら美蘭は優しく受け入れ、まっすぐな想いでリードしてくれて……?
「一緒にご飯食べよう♪」「あの修二が好きそうな店、行ってみたい!」
陰キャとギャル。正反対な2人が心を通わせていくイチャラブコメディ、開幕!

ギャルの許嫁お~くれ! って思わず言いたくなる、陰キャとギャルの許嫁学園ラブコメディ。
無性にオタクに優しいギャルヒロインが見たくなったので読みました。完全無欠なオタクに優しいギャルヒロインでした。ありがとうございます。
あとやっぱり許嫁っていいよね。ラブコメの華形ですわ。この調子でもっともっとイチャイチャしてほしいです。


ヒロインはクラスの中心人物で陽キャでギャルな美少女・美蘭。うーん、かわいい! ギャルといえばギャルなんだけどあんまりギャルギャルしくはなくって、距離感の近さや気安さだけをギャルから抽出したギャルという感じで、リアルギャルというよりはオタクの理想のギャルというか、なんだかギャルがゲシュタルト崩壊してきたでギャル(語尾)。
修二はコミュ障陰キャなので美蘭がどれだけ話しかけても一言二言で終わっちゃうんだけれどそれでもめげずに何度も話しかけてきてくれるあたりが本当にオタクの理想のギャル。ふーん、最高じゃん。


いざ許嫁関係になってみると美蘭のいい子っぷりが次々と分かってきて「本当に修二でいいの?」という疑問が。許嫁関係を表沙汰にしないでほしいという修二に合わせてひっそりとお弁当を作ってきてくれたり修二の好きなアニメに興味を持ってくれたりあまりにも都合のいいヒロインいい子すぎる。
その疑問は当然修二本人も抱いていて、美蘭に何もしてあげられていない自分と美蘭の周囲にいる陽キャ男子たちとを比べて落ち込んだり嫉妬したりっていうその気持ちがよく分かる。美蘭はあんなにまっすぐに修二への愛情を表現してくれているのにね。でも好きになったら不安になるのは仕方ないよな。
修二が壁をぶち破るきっかけになったのはベタすぎるくらいベタなちっちゃな事件だったけれど、その想いを大切に育んでほしいなと思います。あとギャルヒロインものあるあるだと思うんだけどヒロインの友人ギャルたちがめっちゃいい子~~~!
既に大団円ではあるけど続いてくれるよね? たっぷりベタ甘なイチャイチャを見せてくれ!!


イラストはなかむらさん。いやカラーも本文イラストもクオリティが高すぎるな。美蘭がはちゃめちゃに可愛いです。
キャラ原案・漫画のまめぇさんによる漫画ページもほっこりしました。


両親の理解があまりにも深くて草。