まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!2

ストーリー
急に女の子のオタク友達が欲しいと言い始めた恋ヶ崎。
漫画研究部を覗きにいったふたりは、コスプレ好きの女子・桜井小豆と出会う。
すぐに彼女と意気投合した恋ヶ崎は、自分もコスプレ費用を稼ぐためにバイトをすると言い出して……。



新ヒロインが登場したり遂に長谷川さんとのイベントが発生したりと、恋ヶ崎一直線だったラブコメ模様に色々な動きが出てきた、の、ですが。
肝心の柏田は相変わらず、実に……ああ、作中のことばを借りるならば、実にイケてないなあ!
ちょっともう、痛々しくて見てられないんですけどこの人。どうしてくれようか。
まあね。1万歩譲って、原宿で似合いもしないTシャツを買っちゃうまではよしとしましょう。でもその髪はない。それはないわ。
格好良いと思った人をよく知りもしないでまんま真似しちゃうところも頂けないし、自分のセンスが正しいと勘違いして調子に乗っちゃうところがさらにひどい。そりゃあ妹だって怒りますってば。
オタクだってところが問題なのではなくて、もっと根本的な部分に直すべき点が多すぎるんだということに気付いて欲しい。悪いことは言わないから素直に恋ヶ崎に従っておけよ。


そんなだめだめ主人公・柏田ですが、まあ根はいいやつだということもあって、順調にリア充街道を進行中。だめなところが女心をくすぐるのか、だめな男がたまに格好良いところを見せるのがいいのか。
恋愛面では恋ヶ崎よりもよっぽど先に進んでいるくらいですから、まったく、分からないものですね。
ということで、長谷川さんとの距離が結構縮まりました。いかにもなヒロインとして登場したわりに、1巻ではほとんど出番がなかったので、ようやく来たかという感じです。
口数も多くなくて、何を考えているのかいまいちよく分からないけれど、そんなところがミステリアスで魅力的でした。
柏田も、大事な場面で恋ヶ崎に助けられてばかりなのがちょっと情けないとはいえ、後押しを受けて自分から攻めに行けたのは凄い。
アドレスを聞くのとか、初めてのメールとか、そりゃあ緊張するでしょうねえ! 自分のことのようにドキドキしました。
こういう、初めて恋愛に積極的になってみた高校生の、なんとも言えないそわそわした感じを描くのが上手いと思います。


実に気になる続き方で終了。いやいや、盛り上がってまいりました。
やっと長谷川と仲良くなり始めたところで、これですよ。よそ見なんてしている場合か、とも思えますが、こんなに近くにいたらそりゃあ意識しちゃいますよね。
その上桜井さんまで怪しい雰囲気になってきているし、次回ではさらに恋愛面が楽しいことになっていきそうな予感がします。
とりあえず、まずはデートですね。果たして成功するのか否か。ああ、次巻が待ち遠しい。


恋ヶ崎のメールの文章がちょっと受け付けないレベルでひどい。これが女子高生なのか……?