まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

踊る星降るレネシクル3

踊る星降るレネシクル 3 (GA文庫)

踊る星降るレネシクル 3 (GA文庫)

  • ストーリー

夏休み終盤の登校日。目覚めたレンヤは、隣に全裸の幼女が寝ているのを目撃する。
その幼女は、とあるランカーのスキルによって9歳に戻ってしまった瑞貴だった。
彼女を守るため、夏を締めくくるバトルロイヤル大会・サバイバルサマーに参戦することになったレンヤだったが……。


あの瑞貴が幼女化した! ということで、ロリ瑞貴の可愛らしさを思い切り堪能できる1冊でした。
他人を寄せ付けない雰囲気のせいか、単に描写が少なかったせいか、今まではあまり瑞貴の気持ちが理解できなかったのですが、今回でだいぶ親近感が湧いたような気がします。
子供の頃の瑞貴は、ちょっと気が強いところもありつつ、素直で元気いっぱいの女の子。
すまると仲良くやっているのが印象的でした。今の瑞貴ならすまると一緒にお風呂になんて入らないですよね。もちろんすまるの側もそうでしょうけど。
一度こういう姿を見ると、今の強気で傲岸不遜な瑞貴のことも少しは見直すことができる。
いつも上を目指して闘い続ける彼女も、その強さの裏で色々なことを考え悩んでいたのですね。


ヒロインとして魅力的なのはやっぱりすまる。この吹っ切れたデレ具合がたまりません。
レンヤからは全くそういう対象として見られていないところがなんとも不憫。こんなに可愛いのになぜだ。
瑞貴という大きな恋敵がいるわけですが、その恋敵とまっすぐぶつかっていこうとする心意気がとても格好良かったです。
ランカーバトルはもちろん、精神的にも大きく成長したなあと改めて感じます。頑張れすまる。


その他のキャラにもそれぞれの良さが。相変わらずキャラの数が多くて混乱しがちですけど。
なななは今回も素晴らしい芸人魂を見せてくれます。彼女が出てくるだけで賑やかになっていいですね。
というかいつの間にここまでデレてたんでしょう。完全に落ちちゃってるじゃないか。
個人的NO.1キャラの乾闇鳴は安定の変態っぷり。でもなぜだろう、格好良いんだよなあ。愛は偉大だ。
更科もうふはもう、普通に可愛くて困ります。なんとロリバージョンもあり。しかもイラスト付き。見物です。


派手なバトルを繰り返し、ついにラスボス陥落かと思いきや、また新たに立ちふさがる強敵。
一体何人黒幕がいれば気が済むんだという感じですけど、熱い展開になることは間違いなさそうです。
後は恋愛面ですね。本編後に載っている特別短編はとてもいいニヤニヤでした。ぜひこういうのをお願いしたい。
1巻の頃に比べてもどんどん面白くなってきているので、次も期待して待ちたいと思います。


それにしてもこの作者、侵略されすぎである。