まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』感想

ティアムーン帝国物語 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

ストーリー
崩壊したティアムーン帝国で、わがまま姫と蔑まれた皇女ミーアは処刑された。――はずが、目覚めた彼女は12歳に逆戻り?? 第二の人生でギロチンを回避するため、前世の日記帳を手に帝政の建て直しを決意する。手始めに忠義に厚い下っ端メイドと、左遷されたが優秀な文官を味方につけ、失敗した過去をやり直す日々が始まった。だが、ミーアの本音は「我が身の安全第一」。仇敵を遠ざけ、人脈作りに励むうちに、なぜか周囲の忖度で次々と奇跡が実現! やがて、身勝手なはずの行動は大陸全土の未来を大きく変えていくのだった……。「こ、これぐらいわたくしにかかれば簡単ですわ!」​保身上等! 自己中最強! 小心者の元(?)ポンコツ姫が、前世の記憶を使って運命に抗う、一世一代の歴史改変ファンタジー

最近Twitterのフォロワーさんが読んでるなろう小説をWebで流し読みするのがマイブームなのですが、そんな中で見つかったのが今作。
ふと作者を見たら餅月先生じゃないですか。道理で(主人公の年齢を見ながら)。
処刑の未来を防ぐため、ワガママな姫が信頼の置ける部下を増やし、帝国の叡智と呼ばれるまでになっていく展開にワクワクしました。


革命の末に処刑された帝国の皇女ミーア……しかし目を覚ますと、処刑された記憶を持ったまま12歳に戻っていた!
元々は傍若無人のワガママ姫、でも前世での3年間の牢獄暮らしでちょっと他人に優しくなったミーアが、前世で世話になったメイドを自分の世話係に抜擢したり優秀な文官を早めに手駒にしたりしてどうにか処刑の未来を防ごうとする中で、いつの間にか人望厚い皇女として名声を得ていくのが楽しいです。
ミーアは確かにワガママではあるんだけれど決して悪い子ではないし、ちょっと見栄っ張りだったり調子に乗りやすかったりするところは逆に年相応の微笑ましさがあって愛でたくなっちゃいますね。(年相応といっても元の年齢は二十歳なのだけど……)


学園で前世での革命指導者たちと出逢ってしまい、必死に避けようと思っているのに自分の名声のせいで付き合わざるを得なくなっていくミーアの右往左往ぶりが可笑しい。
一方でかつては見向きもしなかった他国の王子と打算で繋がりを持とうとした結果、だんだん本気で好きになっていっちゃう淡い恋模様もなんだかとってもきゅんきゅんして良き~!!
ミーアの帝国の立て直しがどんなふうに進んでゆくのか、恋愛の進展はどうなるのか、Web版ではたぶん2巻の途中までくらいしか追えていないので、その後のお話が楽しみです。早めに読もうっと。


イラストはGilseさん。えっちょっとミーアめっちゃ可愛いのでは??
ボブヘアー皇女殿下最高やん……。あとシオンさんフツーにイケメンで引く。がんばれアベルくん。


やっぱ僕、ですわ口調めっちゃ好きやわ……。