まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

僕は彼女を攻略できない。 まちがいだらけの主人公ライフ

ストーリー
ある日突然自分の役割が宣告される現象《役振り》が多発している世界。
18歳の誕生日に「エロゲの主人公」を《役振り》された鶴見アユムは、次の日早速一人目のヒロイン・白藤都と知り合う。
ところが都が《役振り》されたのは、なぜか「ラノベのヒロイン」で……。



「エロゲ」主人公と「ラノベ」ヒロイン、致命的な設定のズレを抱えた少年少女が織りなす学園ラブコメ
ブコメを全く知らない美少女ヒロインにラブコメのなんたるかを教えていく……ベタだけれど楽しいですね。
懸命にヒロインの役をやりきろうとする女の子の、思わぬ距離の縮め方にドキドキしちゃいます!


ある日突然、天の声(?)から「ハーレムエロゲの主人公」を《役振り》された少年・アユム。
翌日、学校でも有名な美少女・都から「私があなたのヒロインよ」と伝えられ、主人公役とヒロイン役として早速デートに行くことになるのです。
あの憧れの女の子と、いきなりカップル的な関係に! いやあ、青少年諸君の永遠の夢ですわ……。
しかもそのお相手は、ラブコメを知らないどころか、エロ知識も皆無、デートをしたこともない、私服さえろくに持ってない、と、これでもかというくらいにコテコテの純粋培養ヒロイン。
知識はないものの役割に一生懸命だから、ヒロインのことを教えてだの、エロいことを教えてだの、どんどん積極的に聞いてくる都にドキドキ。なんだか罪悪感が胸を刺すんですけど(笑)。


主人公とヒロインとしての日々を過ごす中で、次第に互いへの想いも芽生えていく両者。
ところがアユムの方は「ハーレムエロゲの主人公」だったのに対し、なぜか都は「ハーレムラノベのヒロイン」の役だったのです。
エロゲとラノベ。ラブコメとしての途中経過はそんなに変わらないかもしれないけれど、やっぱり一線を超えるか超えないかで大きな違いがあるのも確か。
しかも「ハーレム」がくっついていることが理由で、絶対にくっつくことができない設定になってしまっている!
《役振り》のおかげで知り合えて、お互いを好きになりはじめたのに、《役振り》のせいでくっつくことができないという皮肉。このバグを乗り越えて、ハーレムエロゲ or ラノベなラブコメを完結させることはできるのか。妹や幼馴染など、ハーレムラノベらしく増えていくヒロイン陣の動向にも要注目です。


イラストは掃除朋具さん。可愛くて色気があって素晴らしいイラストでした!
サンディ先生結構好きです。


テンパった挙句にニーハイで縛ってくるヒロインとか最高なのでは?