まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ワールド・イズ・コンティニュー

ストーリー
ゲームのように『スキル』と『レベル』を伸ばしながら魔物と戦う異世界フルシエラへ召喚された三矢家浩史。
この世界の謎に迫るためレベル100を目指す浩史だが、魔物が異常に強いこの世界ではなかなか経験値が溜まらない。
そこで浩史が選んだのは弱体魔法特化の錬金術師で、“死んでも蘇る”を繰り返すスタイルだった……。



ゲーム的な異世界に召喚された主人公が、死んでも蘇ることを頼りに超高レベルダンジョンに挑む!
トライアルアンドエラーで経験値をガバガバ稼ぎガリガリ成長していくスピーディーな展開が爽快でした。
2人きりでダンジョン暮らしをすることになる世間知らずなエルフのヒロインも魅力的。


異世界フルシエラに召喚された者は、魔物を倒して経験値を得、レベルを上げることでスキルを増やし、さらに強くなることができる。そして何より大切なのが、死んでもセーブポイント的なところから生き返ることができる、ということ。
まさにゲームのようなこの世界で主人公の浩史が選んだのは、剣士でも魔法使いでもなく、弱体魔法に特化した錬金術師!
本当に弱体魔法だけに極振りした結果、高レベルじゃないと倒せない魔物を工夫次第で倒せるようになった代わり、一発でも喰らったら即死という戦い方に。いくら生き返るとはいえ、ゲームとは違って死ぬときはやっぱり痛いのに、この選択はピーキーすぎる……!
しかし大きなリターンを得るためには大きなリスクを負ってこそ。それだけ、彼の目指すレベル100という目標は高く遠いのです。まあ、リスキーな方が見ていて楽しいよね!


超高レベルのダンジョン『贄神の森』にソロで入った浩史は、地球とは別の世界から召喚されたエルフの少女・ハイシェンと出会います。
世間知らずで、子供っぽく、ぽんこつなところもあり、気を許したら一気に距離を近づけてくる子猫みたいな女の子。可愛いじゃないか。無条件で可愛い。可愛いぞー!
搦め手で弱体魔法を叩き込んでいく浩史と、魔物の気を引き時には防御に回るハイシェン。うーむ、なんだかんだでいいコンビネーション。
ふたりは力を合わせてどんどん魔物を倒し、とんでもない勢いでレベルを上げていくのでした。まあ、途中で幾度となく死んでは生き返っているわけですけどね……。それでもやたらテンポがよくて、本当にゲームのレベル上げをしているような感覚でした。小気味いいね。
で、まさかとは思っていましたが、1巻ラストの時点でこんなことに。でもお話はまだ続くよ! ということで、浩史とハイシェンの今後や、今回はほぼ出番のなかった他のキャラクター陣、そして世界の謎などなど、気になるアレコレをどんどん描いていってもらいたいですね。


イラストは早川ハルイさん。シュッとした格好良さと可愛さが両立しているイラストですね。
ハイシェンさんの体つき、これはなかなか……(エロい)。


ネルフィス人ども、いいキャラしとる。