まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

魔法科高校の劣等生(18) 師族会議編<中>

ストーリー
師族会議を狙った自爆テロの黒幕確保を真夜から命じられた達也。
一条将輝も捜査メンバーとして加わることになり、一時的に第一高校へとやってくる。
世間での反魔法師の気運が高まる中、黒幕の手がかりを掴んだ達也だったが……。



師族会議を狙った黒幕を追うため、将輝が一高にやってくる回。
上中下の中巻ということで、色々やってはいるものの、話が進んだような進んでないようなという……まあ恒例の具合でしたね。
将輝の活躍には期待していたんですが、深雪のことでちょっと人間関係をざわつかせた以外は大したことしてません(笑)。


今回のテロへの対応として、黒幕の確保に乗り出すことを決めた十師族。
十文字克人七草家長男、そして達也に一条将輝と、有力な若手メンバーを投入していくことに。
将輝が東京に来ることになって、気になってくるのはやっぱり深雪とのこと! 見てください、表紙の将輝の情熱的な視線を……。
しかしなんですか、達也と深雪の婚約に横入りしたばかりだからもっと一悶着あるかと思ったんですが、深雪も将輝も意外と冷静でした。こうやって喋っている分には雰囲気は悪くないし、結構お似合いじゃないかという気はするんですけどねえ。深雪の眼中にないのが残念です。
そんな深雪も、お兄様と婚約者になったことで、逆に嫌われるのを恐れて今まで通り振る舞えなくなりました。女性陣が隙を突くなら今こそ最大のチャンスなのでは!?
ともあれ、婚約済みであってもバレンタインチョコをガッツリ渡されるお兄様はやっぱりお兄様。


テロの影響で、反魔法師活動が頻繁に起こるようになり、社会情勢はどんどん険悪に。
目に余る部分もありますけど、魔法師に反発する心情も分からなくもないというのが、なんとも。やっぱり魔法師は選ばれた人種なんですよね……。
世間の雰囲気が悪くなっていく中、結局合同捜査の方ではなく、四葉独自のルートから黒幕の居場所を突き止める達也ですが、そこで思わぬ横入りが。
十師族、黒幕、米軍、そして人間主義者。様々な思惑が渦巻く中、次回はようやく本格的な戦いの幕開けかな?
正直政治的なアレコレはわりとどうでもいいので、下巻では派手なバトルに期待しています。達也はもちろんですが、将輝にぜひ格好良いところを見せてもらいたい!


だんだん真由美を応援したくなってきた。