まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

この中に1人、妹がいる!5

この中に1人、妹がいる! 5  (MF文庫J)

この中に1人、妹がいる! 5 (MF文庫J)

  • ストーリー

臨海学校にやってきた将悟たち。
妹も判明して、いよいよ女の子と仲良くなろうと考える将悟だったが、やはり雅のことが心配に。
そんなとき、またも『妹』を名乗る電話がかかってきて……。


遂に妹の正体が分かって何か進展したかな、と思っていたらそうでもありませんでした、の巻。
ヒロインそれぞれといちゃいちゃしながらも大事な一歩を踏み出さないんだなあ。
なんですか、よりどりみどりの状況に浮かれてるんですか。女はみんな俺のものですか。流石は御曹司のボンボンですね!
まあ、伴侶を見つけるというのが目的なんだから間違ってはないんでしょうけど、近づいてくる女の子を手当たり次第にってのはちょっと頂けない。
「妹が見つかったから」っていうのは女の子みんなに色目を使う理由にはなってませんよ。気付いてる?
鈍感なら鈍感でいいんですけど、なまじ自覚しているだけに余計にイライラと……。
それとも本当にハーレムでも形成しましょうか。狙っていくのならそれはそれで。


吹っ切れた雅が実に可愛いです。
真実はともかくとして、現状雅だけがヒロインの中で特別な立ち位置にいるわけで、ここが勝負どころですよお兄ちゃん!
他のヒロインにはちょっと、というような行為でもスキンシップで片付けられるのが大きい。
いや片付けられないレベルかもしれないけれど大丈夫。多分大丈夫。だからYOU行っちゃいなよYOU。
ここで思いっきり親密になった雅が、後から全て明らかになったときに……という展開を大いに希望します。


『妹』の正体ですが、今回は(今回も?)だいぶ分かりやすかったかなあと。
別にトリックどうこうじゃなくて、明らかに登場回数が多いからねえ。なんとなく気付いちゃいますよねえ。
とはいえ、今までと違ってそこに柚璃奈が絡んでくるのが大きい。
単純に『妹』の正体を突き止めてそれで終わり、というだけではなくなってきています。
柚璃奈本人もいいキャラだし、さらなる暗躍が見たいですね。そして将悟はもっと追い詰められればいいよ。


将悟と雅の記憶の食い違いなども分かってきて、まだまだ謎は深まるばかり。
本当の妹は一体誰なんでしょうね。ヒロインの中に潜んでいるのか、はたまた未だ出てきていないもうひとりなのか。
とりあえず、柚璃奈の働きに期待するとしましょう。
次回は短編集ということで、女の子とのあれやこれやがさらに増量されているのかな。楽しみです。


サンオイルを塗られている雅が非常に。ええ、いいものですね。