まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

精霊使いの剣舞4 精霊剣舞祭

精霊使いの剣舞 4 精霊剣舞祭(MF文庫J)

精霊使いの剣舞 4 精霊剣舞祭(MF文庫J)

  • ストーリー

晴れて学院の代表として、<精霊剣舞祭>開催地である元素精霊界の聖域ラグナ・イースに向かうクレアたち。
水着姿での禊ぎなどでチームの結束を深める一行だったが、突然、軍用精霊を操る謎の刺客に襲われる。
その正体は、<教導院>時代にカミトを兄と呼んで慕った少女、ミュアだった……。


舞台は学院から外へ。精霊剣舞祭がいよいよ間近に迫ってきました。
試合はまだ幕を開けていないとはいえ、雰囲気は今までとは一転。
大国ドラクニアのエース・レオノーラなど、相当な実力者たちが登場し始めています。
しかしまあ、なんというか、そんな人々の中でも安定の評判を持つカミトさんは色々と凄い。
やっぱり女性ばかりの環境にひとりだけ男が、となるとこうなってしまうんでしょうか。女の人怖いです。


そんなカミトたちに襲いかかる過去からの刺客。
忌まわしい過去ゆえにそれを打ち明けることができないカミトと、何も話してくれないカミトに信頼されていないのではないかと落ち込むクレアのすれ違いがもどかしい。
大切な人にこそ隠しておきたいということもあるし、大切な人だから全てを知りたいというのも分かるだけになかなか苦しいですね。
傍目から見ている分には、打ち明けてしまってもクレアたちなら受け入れてくれるということがすぐに分かるんですけど。
闇の子供として育てられた当事者だとやっぱり違うんだろうなあ。
さらに加えてレスティアの登場ですよ。大事なところは見ていないのになんでそんなところだけしっかり目撃しちゃうんでしょうねこの子ってば!
レスティアとの関係については未だ隠されている部分が多いだけに、カミトの気持ちも読みづらくて、結構不安。
クレアは早く自分の気持ちを認めてアタックに行って欲しいですね。ただでさえ周りに強敵が4人もいるんですからね。


バトルではカミトの強さの一端がまた垣間見えました。
これだけ戦えるのに、カミトの過去を知る人物は彼が弱くなったと口を揃える。レン・アッシュベルの強さはまだまだ計り知れないようです。
クレア、フィアナ、リンスレット、エリスのチームワークもできてきたようで何より。
特にクレアとリンスレットの共闘、やりとりには胸が熱くなるものがあります。
いがみ合ってきた幼なじみとこうやってまた一緒に、というのはいいものですよね。思わず頬が緩んでしまいました。


もうひとりのレン・アッシュベル、彼女からカミトに施された刻印などなど、気になるところは尽きませんが、とりあえずこの終わり方は!
続きが気になって仕方がないのですが、次の巻はエストが中心のお話になるのでしょうか。
個人的には、クレアの巻き返しにも大いに期待したいところです。楽しみ。


エストが完全にピンナップのエロ担当みたいになっちゃってますけどそれでいいんですか。私は大歓迎です。