本日の騎士ミロク8
- 作者: 田口 仙年堂,高階聖人
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 文庫
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- ストーリー
ツッキーニが同盟国であるはずのホラキアに戦争をしかけたことで、慌てふためく各国。
そんな中ミロクたちは、事情を知るであろうオウガン皇帝にじかに話を聞くことを決意する。
竜の背中に乗り、一路オウガンへと向かった一行だったが……。
待ちに待ったオウガン回です。
こんなにあっさり、それもジュジュを連れて戻ってしまっていいのかとも思いましたが、予想していたほど危険な国でもないようで。
ミロクが逃げ出したときにはかなり切羽詰まっていたようですけど、他国の騎士としての訪問ならまた違うのか。
ミロクの母や姉、そして兄にして皇帝であるゴウトが登場。
母と姉はまあいいとして、ゴウトは絶対的な敵だとばかり思っていたのに、あれ、そんなに悪い人でもないんじゃ。確かに陰謀には長けているようですけど。
どうやら全体的にオウガンへの印象を改めなければいけないみたいですね。
むしろミロクの方が子供っぽすぎたせいで関係がこじれてしまったのかもしれません。
まあもちろん、ミロクはそれでこそミロクなのだけれど。
ここにきてジュジュの可愛さが天を突き抜けました。
いやあ、もしかして、もしかしてと期待していましたが、遂にこの時がやってきてしまいましたか。
いいの? 本当にいいの? 身分の差……はまあ、あいつも一応皇子だけどさ!
そしてあの場でこんなことを聞いてしまうゴウトも相当なものだと思いました。よくやった。
竜に乗るときの仕草とか、一緒に月を見たりとか、通じてニヤニヤのオンパレードでしたが、この照れ笑いは特に卑怯です。萌え死ぬかと。
赤目隊のみんなにあっさりバレてしまったけれど、これは果たして良いことだったのか、そうでないのか。
とりあえず、アーニィが居合わせなかったのは幸いだったのではないかとなんとなく。
これでジュジュの方の気持ちは明らかになったわけですが、あいつの方はどうなのかな。
騎士として彼女を守るのとはまた違う、そこから一歩進んだ気持ちは彼の中にあるんでしょうか。
単純なようでいてそのあたりはなかなか読み取れないキャラなんですけど、最後の叫びから察するに、ちょっとは期待してもいいんじゃないかなと思います。
もしそうだとしても、自分でも気付いていないんだろうけど。なんてったって鈍いから。
ジュジュの安否や人間関係、戦争の行く末と、色々気になることを残して続きました。
そろそろ赤目隊の本気が見たいところ。強大な敵を相手にどんな風に大暴れしてくれるのか、とても楽しみです。
あとはシェンランたちですね。今回出番がなかった分、活躍を見せてくれることを希望。
赤目隊と一緒に戦ったりしないかなあ。かなり熱いと思うのですが。
このあとがきの安定感たるや。