まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

この中に1人、妹がいる!4

この中に1人、妹がいる!4 (MF文庫J)

この中に1人、妹がいる!4 (MF文庫J)

  • ストーリー

帝野グループの謝恩会に恋人同伴で出席するようにと母から言われ、困惑する将悟。
そんなとき、将悟のアパートの隣室に、一人暮らしの中学生・宝生柚璃奈が引っ越してくる。
将悟の遠縁だという柚璃奈だが、実は自分こそが将悟の本当の妹なのだと告白してきて……。


いよいよ面白くなってきた。話が新しい方向に流れ出しましたね。
今回、遂に本物の妹を名乗る柚璃奈が登場します。
どうやら信頼できそうな証拠もあるようだし、あっさり妹問題を解決してこれからはラブコメ一直線なのかなとか、もしかして最終巻かなとか色々思っていたのですが、そこからさらなる展開に飛んでいこうとは。


ミステリアスで黒さがちらつく柚璃奈も実に魅力的なキャラだけれど、やはり今回のヒロインは雅で決まりですね!
やっと雅のターンが来てくれましたか。2巻の表紙ではぬか喜びさせられただけにとても嬉しい。
やっぱり個人的には雅が一番可愛いと思います。いかにも小生意気でちょっと背伸びした妹という感じですよね。
子どもっぽいところもありつつ、ここぞというときには思い切り色気を放ってくるのがずるいと思います。
めんどくさい? ヒロインなんてめんどくさくてナンボじゃないか!


恋愛方面でも大きなワンステップがありました。
まあ、読者からしてみれば今さらかよという気もしますけど、きちんとした意思表示は大切ですよね。
将悟は彼女たちの気持ちに気付いていたのでしょうか。流石に気付いていなければおかしいレベルだとは思いますが。
とりあえず今回は雅と心乃枝ということで、他のヒロイン陣の動きにも注目です。


いやあ、これまではラブコメ主体で楽しんできたけれど、ここにきてミステリ分がぐいぐい数値を上げてきたなあ。
主に雅に関して、色々と伏線が回収されたり、さらなる謎が散りばめられたり。
エピローグを読んで3巻に戻ったら鳥肌が立ちました。そういうことだったのか。
将悟は解決したと思っているかもしれないけれど、知らぬは当人たちだけということで、まだまだ妹騒動は続いていきそうです。
ストーリーの方では予想をいい方向に裏切ってくれたし、ラブコメの方では期待通りサービスだらけだったし、満足満足。
柚璃奈の動向も含め、続きがとても気になりますね。楽しみです。


毎回CUTEGさんのイラストには悶絶させられておりますが、柚璃奈が可愛すぎてもう。
柚璃奈にチェックメイトされたい。