まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

僕は友達が少ない(6)

僕は友達が少ない 6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)

僕は友達が少ない 6 ドラマCD付き特装版 (MF文庫J)

  • ストーリー

かつて幼なじみだったということが部員たちにバレてしまった夜空と小鷹。
少しずつ隣人部の人間関係が変化を見せる中、学園の他の生徒たちは来たる学園祭に向けて盛り上がっていた。
いつかリア充になったときのため、隣人部も学園祭で出し物をやろうと動き出すのだが……。


最大の秘密が公になって、今度こそ何かストーリーに変化があるのかと思いきや、やはり軽く流していつも通り、という毎度おなじみの展開でした。
最後に爆弾を投下しておいて、次巻の最初であっさり解体するという様式美。
あくまで何も起こらない日常がメインのお話だし、ちょこちょこ事件があっても、結局はいつもと同じ日々を描いていくというスタンスは結構好きです。
逆に、何事もなく繰り返される毎日の中でこそ、ゆったりと変化が起こっていくものだったりしますもんね。


星奈が可愛い。夜空も幸村も理科でさえも可愛くなってきているけれど、やっぱり星奈が一番分かりやすく魅力的。あ、小鳩ちゃんはまた別枠で。
夜空に簡単に乗せられておバカな行動に出ちゃうところも可愛ければ、騙されていたことを知ってちょっと本気で凹んじゃうところもたまらなく可愛いです。
表面的には刺々しすぎる関係に見えますけど、夜空と星奈はなんだかんだでいいコンビですよね。ドSとドMだからかな。
星奈は夜空と友達になることを密かに期待している節があるし、夜空だってまんざらでもなさそうに見えます。
こんな風に毎日集まって楽しく喋っている時点で、十分すぎるほどに友達なんだということに、いつになったら気付くんでしょうね。
まあ、それは隣人部のメンバー全員に言えることなのですが。無意識リア充って真のリア充じゃないかな。


小鷹さんは今回もありえないほどに鈍かったです。
いや、部員の女の子全員とそれぞれ買い物の約束をしておきながら、「みんなで行こう」という思考に至るのはもう鈍いとかのレベルじゃない。
全く何を考えているんですか。俺はひとりの女の子に縛られるような男じゃないってことですか。そんなにハーレムがいいんですか!
ともあれ、結果的に星奈とのデートのような雰囲気に落ち着いたので私は満足です。なかなかに核心的な会話もありましたしね。ああもう、可愛いなあ。


小鳩ちゃんのハッピーバースデー。
人見知りゆえに誕生会を嫌がっていたはずの小鳩が嬉しそうにしているのを見て、思わずにやけました。
マリアとの子供っぽさ全開の交流もいいですよね。本当に素直じゃないヒロインばっかりだなあ。
最後にまさかのケイトさんのサービスシーンがありましたが、意外と発育良かったんですねこの人。


番外編として、ドラマCDの内容を小説用に書き直した短編『禁じられた遊び』が収録されています。
とりあえず声優さんネタのオンパレード。平坂先生、思いっ切り楽しんで書いたに違いありません。
小説でも満腹感たっぷりの内容でしたが、音声で聴くとまた違う破壊力があるので、ぜひドラマCDでの視聴をお勧めします。えっちなボイスもあるよ!


満を持してのアニメ化おめでとうございます。あまり不安はありませんけど、ブリキさんのイラストを頑張ってアニメで表現してくれると嬉しいですね。