まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

アクセル・ワールド7 ―災禍の鎧―

アクセル・ワールド〈7〉災禍の鎧 (電撃文庫)

アクセル・ワールド〈7〉災禍の鎧 (電撃文庫)

  • ストーリー

アーダー・メイデンを救出し、そのまま《帝城》内部に突入してしまったシルバー・クロウ。
絶体絶命の危機に陥ったハルユキは、そこで不思議な《夢》を見る。
それは、夢を追って敗れた2人のアバターと、とある鎧にまつわる物語だった……。


6巻がとんでもないところで終わったのでドキドキしながら読み始めたら、いきなり知らないキャラの話が始まって面食らいました。
かつて、恐らく最初に《帝城》へ侵入したアバターが目にした伝説の装備。
無敵に思えたその装備によって生まれた希望と、ひどい裏切り、そして悲劇の結末。
このようにしてあの鎧が生まれたのかと思うと、どうにもやるせない気持ちになります。
いよいよもって、ブラック・バイスをはじめとした《加速研究会》が許せなくなってきましたね。


ハルユキ視点に戻ってきて、ようやく《帝城》探索開始。
絶対不可侵のダンジョンに隠された最強の装備とか、なんて夢のある響きなんだ!
そして突然現れる謎のアバター、トリリード・テトラオキサイド。
なぜ彼はこんなところにいるのか、ノーマルな対戦経験がないとはどういうことなのか、その腰に差してある神器《ジ・インフィニティ》はどのようなものなのか。
《帝城》の最奥で鎮座する最後の神器《ザ・フラクチュエーティング・ライト》まで登場して、ワクワクが止まりません。ああ、そそられる。
こんなにテンションを上げさせておいておあずけはずるいと思います!


現実世界に戻ってきたハルユキですが、今度は最凶最悪のPK集団《スーパーノヴァ・レムナント》の脅威が彼に迫ります。
ところが実際に起きたのは、まるで予想外の事態。
今までもどこかずっと危うさを感じさせていたタクムですけど、ここにきて遂に不安が現実に。
敵と戦うのがひとつの勇気ならば、仲間と戦うのもまたひとつの大きな勇気。
追い詰められた友人のため、力を振り絞って戦いを挑むハルユキがとても格好良かったです。
PKのことをハルユキに教えに来たパドさんのこともそうですけど、本当にこの作品は仲間との絆というものを大切に描いていて、そこがたまらなく好きなんですよね。


大ピンチに陥ったシルバー・クロウ、そこで遂にあの伝説の装備が蘇る……って、またこんなところで続くのかよ!
うわあ、戦いの行方も気になるし、《帝城》のこともあるし、次が気になって気になって仕方がない。
まだ体が火照っているし、手に汗握っているのだけれど、この状態でまた数ヶ月待たされるのか。川原先生、なんというドSなんだ。


やきもちやきの黒雪姫先輩が可愛すぎてもう。ずっといちゃいちゃしていればいいよ。