まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

東京レイヴンズ3 cHImAirA DanCE

  • ストーリー

陰陽塾に入塾して半年が経過し、二年生への進級試験に追われる春虎たち。
実技試験の内容はクラス全員で軽い霊災を修祓することだった。
慣れない修祓に戸惑いつつも頑張る春虎たちだったが、突然、霊圧が急激な上昇を始め……。


冬児の隠された秘密が明らかに。なんかあるんだろうなとは思っていましたけど、それは予想以上に壮絶なものでした。
秘密を知っていた春虎ですが、今まで京子たちや、夏目にまでそれを隠していたのは、今いる場所を壊したくなかったから。
せっかくのいい雰囲気が少しでも気まずくなってしまうことを恐れたから。
そんな風に告白して謝った春虎に、友人たちがかけたことばはとても素敵でした。特に夏目の叱咤が素晴らしい。
こんなことで壊れてしまうような関係であるはずがなかったんですよね。春虎も冬児も本当にいい友人に恵まれたものです。
その春虎と冬児の悪友っぷりも良かった。
こうしてお互いを信じあって一緒に戦っていけば、どんな壁でも乗り越えていってしまえる、そんな強さを感じます。
戦って乗り越えて、そして終わってから悪口を言い合う関係。夏目が羨ましがるのも仕方ない。
もちろん夏目だってその中の一員になりつつあるんだと思います。本人は気付いていないかもしれませんが。


主に学校外の話ということで、大人たちがたくさん登場してきました。
とんでもない力を持った『十二神将』たちのド派手な戦いも見所ですが、それよりも、華々しい事件の裏で暗躍するクールな大人たちが印象深い。
特に大友先生。前回もそうでしたけどちょっと格好良すぎやしませんか。
新キャラの『鬼喰い』、鏡伶路はこれからも深く関わってきそう。春虎たちにしてみれば勘弁してほしいってところでしょうけど。
あとがきの裏話には笑ってしまいました。


次は陰陽塾の話になるみたいです。
塾生たちのドタバタが見たいと思っていたのでとても楽しみ。
外での話も楽しいですけど、やっぱり2巻のラストからの流れが読みたい。じれったい関係にニヤニヤしたい。ああ待ち遠しい。


コンが可愛いのは当然として、北斗がどんどん萌えキャラになりつつあるような気がします。
竜かわいいよ竜。