まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

この中に1人、妹がいる!2

この中に1人、妹がいる!2 (MF文庫J)

この中に1人、妹がいる!2 (MF文庫J)

  • ストーリー

心乃枝と雅から迫られながらも、必至で理性を保って日々を過ごす将悟。
しかし、新たな『妹』が毎日早朝に電話をかけてくるため、将悟は寝不足になってしまう。
そんな時、雅が所属する水泳部にのぞき魔が現れて……?


まだまだ続く妹探し。
ボイスチェンジャーを使って毎日電話をかけてくる、妹。どうやら将悟の生活を把握しているらしい、妹。
別に探さなくてもいいじゃないかと思っていたけれど、冷静に考えると怖いですねこの人!
将悟が躍起になるのも分からないではないな。


そんな妹探しも面白いのですが、やっぱり注目はラブコメパート。
この作品のヒロイン陣、落ちるのは早いし押しは強いしでもはや無敵状態。
普通なら速攻でくっついてしまいそうなところを、「妹かもしれない」という理由だけでそれ以上進ませないというのが、なんともじれったくてニヤニヤさせられます。
しかし将悟は疑心暗鬼が過ぎるんじゃないかなあ。
相手が妹かもしれないっていうことに対してここまで怖がる必要があるのでしょうか。
血が繋がっているといってもずっと離ればなれだったわけだし、好きになったらなっちゃったで仕方ないと思うんですけどね。
結婚なんて先のことは放っておいて、やりたいようにやってしまえばいいのに。適度に。


今回のメインはいもうとカフェを経営している先輩・嵯峨良芽依。
正直意外なチョイスです。生徒会長か副会長の方に行くと思ってました。
それほど好みのキャラというわけでもなかったのですが、独特な口調とどこか達観したような態度、そして時々見せる弱々しさが魅力的なヒロインでした。
いやあ、なんだかんだでこの作品のヒロインは可愛い子が揃っていますよね。
もちろん心乃枝や雅、衣楠もそれぞれ可愛かった&エロかったです。
僕はもっぱら雅びいきですけどね。雅可愛いよ雅。


また気になる終わり方でしたが、今度はどんな妹が登場してくるのでしょうか。
話が進んでいるように見えて、実はまだ全く進んでいないようなものなので、この辺でどこかに進展があってもいい頃じゃないかと思います。
まあ進んでいないと言っても落ちたヒロインの数だけは順調に増えているのですが。


CUTEGさんのイラストは今回も素晴らしかった。
モノクロの見開きがカラーの見開きにつながるのは面白い趣向ですね。