まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(7)

  • ストーリー

いきなりの「彼氏になってよ」発言にうろたえる京介。
桐乃に頼まれたのは、桐乃を勧誘しているモデル会社の社長の前で彼氏のふりをすることだった。
ところがひょんなことから、実際に桐乃とデートをすることになってしまい……?


夏休み、そして2度目の夏コミ。
そんなドタバタした日常の裏で、恋はひそかに、そして着々と進行していた――という第7巻。
あっちでもこっちでも恋の気配が。特に京介、このリア充っぷりは一体なんなのでしょうか。
そうかそうか、お前も結局はイケメンサイドの人間だったんだな……。


6巻の引きからこの展開になることはまあ読めていたのですが、そこから先がとんでもなかったです。
とりあえず黒猫が全編にわたって可愛すぎたので誰かこのニヤニヤを止めてくださいお願いします。
可愛くない場面が本当になかったように思います。出てくるたびに頬が緩みました。
特に夏コミで素直に嬉しそうにしている(しかもゴスロリではない私服の!)黒猫がたまりません。そりゃあ愛玩動物にしたくもなるというものです。
1巻の頃はここまで魅力的なヒロインになるなんて思ってもみなかったなあ。


一方の桐乃も安定のメインヒロインっぷりを見せてくれています。
黒猫と違って喧嘩したり仲直りしたり忙しいけれど、話の展開としてはこちらの方が、という気がしないでもない。
実の妹を全面に押し出しているのにこのヒロイン感はなんなんでしょうね。不思議なものです。
あと、ついついあやせに目移りしてしまうのは仕方のないことですよね?


他にも、ブリジットが桐乃と遭遇したり、『ゲーム研究会』と『オタクっ娘あつまれー』が対面したりと、今までに登場したメンバーがたくさん出てきました。
恋愛方面でシリアス気味になっていただけに、コメディ満載のお祭り騒ぎがとても楽しかったです。
物語も佳境に入り、人間関係が複雑に交錯してきましたが、こういう部分もしっかりと描き続けていってほしいですね。
次は「恋愛編クライマックスになる予定」だそうです。この大変なラストから一体どのような展開が待ち受けているのでしょうか。
普通に修羅場になりそうでちょっと怖いのですが、楽しみに待ちたいと思います。


京介父にとても和みました。なぜだ。