クロノ×セクス×コンプレックス(3)
- 作者: 壁井ユカコ,村上ゆいち
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/11/10
- メディア: 文庫
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- ストーリー
念願の現代日本への帰還をはたしたミムラは、ついに三村の体をもつミムラ・S・オールドマンに出会った。
そして三村は、故郷が三村の知っているものと大きく変わっており、幼なじみの小町がその存在ごと消えていることを知る。
意気消沈して学園に戻った三村のため、新たな時間魔法を使うオリンピアだったが……。
面白かったのですが、1巻や2巻に比べるとちょっと物足りなかったような気がします。
2巻で大きな謎が残されたので、それの解消に1冊丸ごとを使い、全体的にシリアスになっていました。
個人的には魔法学校でのわくわくどきどき生活の部分が好きだったので寂しいですね。
それと、今回起こった混乱が時間を直接いじるものではなかったため、今までのような連続するパニックの要素がなかったのも物足りなさの理由だと思います。
まあ単純にページ数が少ないせいかもしれませんけど。
満を持してミムラ・S・オールドマンが登場。
普通の女の子ではないだろうと思っていましたが、まさかここまで危ない子だとは思ってもみなかった。
この子がミムラの体に入っていたと思うと……うん、エキゾチック?
逆にミムラに押し倒された三村が妙に可愛くて困る。これはどちらに萌えていると思えばいいのでしょうか。
やはりヒロインとして魅力的なのはオリンピアです。
今回は魔法により、なんと2人に増えています。これは素晴らしい絵面だ。
しかし、なんで彼女は自分自身とさえ仲良くやれないのでしょうか。
そんな他人嫌いのオリンピアが三村にだけ心を許すというのがたまらないんですけどね。
でも今回の三村は小町のことで頭がいっぱいで、(方向は間違っていても)頑張ったオリンピアはスルーされてしまう。
ああ、なんて不憫な子なのでしょう。いい子なんだけどなあ。
三村の気持ちも分かるんですけど、少し優しくなってあげてもいいのでは。
いくつかずいぶんと都合のいい展開がありましたが、これも時空の自己修復作用だと考えれば納得。
便利なものですね。そのせいでこんなことになった三村としてはたまったもんじゃないでしょうけど。
ますます孤立していく三村ですが、また楽しい日常に戻ることはできるのでしょうか。
決意を固めたオリンピアが三村を変えてくれることに期待です。続きが楽しみ。
恐竜の知識が私のものとかなり食い違っているのはなぜだろう。最新の研究はよく知らないけれど。