まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

薔薇のマリア Ⅵ.BLOODRED SINGROOVE

薔薇のマリア (6) .BLOODRED SINGROOVE (角川スニーカー文庫)

薔薇のマリア (6) .BLOODRED SINGROOVE (角川スニーカー文庫)

  • ストーリー

ジェードリにやってきたマリアたちだったが、海の街は不気味な黒十字の旗に占領されていた。
取り乱したトワニングを抑えつつ、ホテルで相談する一行は、ZOOメンバーであるロム・フォウと再会する。
彼女を加えたZOOは、パンカロ・ファミリーと共に戦うことを決意するが……。


ZOOと血塗れ聖堂騎士団が遂に激突。クライマックスに向けて戦いの連続。手に汗を握りました。
それにしてもZOOの超人たちときたら。
前巻のパンカロ・ファミリーも凄かったけれど、ZOOに比べればまだまともな域だったんだなあと改めて感じます。
特に最後のサリア・ベルとの戦いは大迫力でした。
トマトクンといい、ジョーカーといい、もはや人間とは思えない。
髭に至ってはもはや呆れる他ありません。なぜ生身で巨人に立ち向かっているのか。全く意味が分からない。
サフィニアの大魔術には痺れました。あとカタリ、めちゃくちゃ格好良いな。


バトル以外の部分でも見所がいくつかありました。
トマトクンをめぐるサフィニアとロム・フォウの小さないがみ合いにはニヤニヤしきり。
しかしサフィニアはいちいち可愛い! やっぱりトマトクンにはもったいないですね。
屋台でのマリアとカタリの会話もよかった。
いつものようにふざけ合いつつも、マリアに対するカタリの思いやりが感じられます。
意地っ張りなマリアでも思わず心を動かしてしまうような、そんな温かなやりとりでした。
こうやってZOOのメンバーと交わることで、マリアがどんどん成長していくのを見ていると、とても嬉しい気持ちになります。
アジアンへの思いも気になるところです。もう少し素直になってもいいと思うのだけれど。


また大変なところで次巻へ続く。
血塗れ聖堂騎士団はどのような手に打って出るのか、リクとルカはどうなってしまうのか、そしてZOOの命運は。
全ての決着をしっかりと見届けたいと思います。


あのタイミングでサフィニアの萌えイラストを持ってくるのはちょっと卑怯なんじゃないかな……!