まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

這いよれ! ニャル子さん4

這いよれ! ニャル子さん 4 (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん 4 (GA文庫)

  • ストーリー

邪神イタクァのレプリカを一瞬で葬ってしまった真尋母。
また新たな裏設定かとおののく一行を尻目に、母は真尋を抱きしめて再会を喜ぶのであった。
ところがニャル子の自己紹介を聞いてなぜか態度が激変し……?


次第にあらすじを真面目に書くのがしんどくなってきつつあります。いえ、決して悪い意味ではなく。
各巻で多少のストーリー上の違いはありますが、その実やっていることは毎回ほぼ同じなんですよね。
この謎の安定感は、本作品がもつ多くの良い点のひとつなのではないでしょうか。
ほとんど同じことを繰り返しているのに毎回確実に楽しめるというのはやっぱり凄いことだと思います。


真尋の母がまさかの邪神バトル参戦。
相変わらずむちゃくちゃな後付け設定がバカスカ出てきますね。
大抵は嫌われる要素である後付けですが、なぜか笑って許せてしまうんだからつくづく不思議な作品だなあと。
というか後付け設定が多いこと自体をネタにしてしまっているから突っ込む余地がない。
そう、真尋の突っ込みは読者の代弁だったんだよ!


新たな邪神・ハス太が登場しましたが、正直真尋母のインパクトがあまりに強すぎてちょっと影が薄いかもしれません。
また邪神ヒロインかと思いきや男の娘でしたか。これで流行をピンポイント爆撃ですか。
ハス太の登場で恋愛関係がさらに混沌とし始めました。真尋にとってはさらに嫌な方向に全速力で向かっていますね。
1巻の頃は難攻不落に思えた真尋ですが、あれ、こいつ意外と?
ニャル子を意識しないようにしつつもつい「あのこと」を思い出して赤面してしまう真尋にニヤニヤします。
気を抜いていると真尋に萌えてしまいそうで怖いですね。
とりあえずクトゥグアはそろそろ本気でなんとかしないと手遅れになりそうです。


そして安心の伏線回収。うん、これは読めない。
ラスト付近は特に小ネタの応酬が凄かったです。これ、本当に訴えられませんよね? 大丈夫ですよね?
5巻でも自重しない伏線と小ネタに期待したいと思います。


一家に一匹シャンタッ君!