まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

れも☆ねーど2

れも☆ねーど 2 (MF文庫J)

れも☆ねーど 2 (MF文庫J)

  • ストーリー

動物愛護部で保護された動物たちを預かることになったマネージャー部。
ところがその中に耳と尻尾をつけた女の子が。
エルザと名乗った彼女は、なぜか会話が通じる海星になついてしまい……?


ゆかいな学園ドタバタお助けラブコメディ第2弾! なの、です、が。


1巻の頃から気になっていた不自然さがさらにパワーアップしていたように思います。
アフリカで野生生活をしていたケモノ少女が突然仲間入り! 遂には宇宙人まで登場!
まあ、それだけなら作風だからということで納得することもできます。1巻では幽霊だって出てきたしね。
しかしそれからの展開がちょっと無理やりすぎる。
エルザが日本に来て、動物愛護部に保護されたとして(この時点でおかしいけれど)、なぜなんの問題もなく学校の生徒として生活しているのでしょうか。
いくらなんでも警察が動くのではないでしょうか。
たとえばこの学園の理事長がとんでもない権力の持ち主で超法規的手段を打ったとか、そんな理由でも構わないから説明が欲しかったです。
宇宙人も同じ。この人たち、地球を侵略しに来たわりにはあまりに間抜けすぎないか?
母星からのさらなる攻撃とかがありそうなもんですけど。
なぜこうなったのか、ならなかったのか。そういう背景説明が全体的に足りません。読んでいてちょっと気持ち悪さを感じました。


ブコメとしては純粋に楽しい作品だと思います。
小鈴と海星の微妙なすれ違いがじれったくてこそばゆいですね。
ラストでしっかりと期待の展開にもってきてくれるので安心して読めます。
才子部長や螺子先輩、生徒会長など、他のキャラもバラエティ豊かで楽しい。
中でも注目すべきは妹。未だ海星の回想の中でしか登場していないのにかなり可愛い。
そろそろ出てきてもいいんじゃないかな。期待してます。


この作品に影響されて先日紅茶サイダーに挑戦してみました。意外に美味しかったです。