まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

東京レイヴンズ2 RAVEN゛s NEST

  • ストーリー

陰陽師を目指して東京の陰陽塾に転入した春虎と冬児。
ところが塾生たちは、悪名高い土御門の名に対して距離を置いていた。
さらに自身の出来の悪さも災いし、春虎は早くも孤立してしまうのだった……。


導入編だった1巻から舞台は一転、学園ものへ。
新キャラも続々登場して賑やかになってきました。
まず何と言っても春虎の式神・コンが愛らしい。
主にとことん従順、緊張しながらあせあせと話す幼女童子の式神。しかも狐耳と尻尾付き。完璧ですね。
新ヒロインとして登場したのは、春虎たちのクラスメイトで名門倉橋家の令嬢・倉橋京子。
夏目との確執があり、同じ土御門ということでいきなり春虎に突っかかってくるお嬢様です。
完璧なように見えて弱いところがあり、そのギャップがなんとも魅力的。色々と重要なキャラになっていきそうですね。
もう一人紹介しておきたいのが春虎たちの担任・大友陣。
とにかく格好良い。ちょっと間の抜けたような関西弁がまたいい味出してます。


1巻で僕を死ぬほど悶えさせた夏目は今回も破壊力抜群。
普段は男装しているし、北斗のことも春虎には伝わっていないしで想いを伝えづらい状況に陥っているわけですが、それにしてもどこまで不器用なんだろうと呆れてしまいます。
そんな夏目が時折見せる嫉妬がたまらなく可愛い。
感情に負けてつい女の子口調に戻ってしまうとかもうもう! 頬が緩みっぱなしでした。


派手な陰陽バトルは相変わらずの迫力です。
漫画などで見かける有名な術もちらほら登場してきて楽しいですね。
特に春虎の熱血っぷりには注目。こいつ、無茶しやがって……!
そんなバトルの裏に大きな敵の存在が見え隠れ。さらなる物語への予感にドキドキが止まりません。


そして最後の数ページ、完全にやられました。
だめだ、この人間関係は収拾がつかない!
勘違いと鈍感が織り成す混沌極まりない恋愛模様にニヤニヤニヤニヤ。
これからどう転がっていくのか、楽しみでなりません。