まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ダンタリアンの書架4

ダンタリアンの書架4 (角川スニーカー文庫)

ダンタリアンの書架4 (角川スニーカー文庫)

  • ストーリー

郊外の寄宿学校に招かれたダリアンとヒューイ。
幻書を探す2人は、中等部5年の少女ジェシカと出会う。
彼女はとある理由から、校内に逃げ込んだ連続猟奇殺人犯ディフリングを探していた……。


ゆったりと読み進めて4巻目。
読めば読むほどこの作品の持つ空気に惹かれていくような気がします。


第三話「連理の書」で前巻にも出てきたアルマンが再登場。
彼がいるとどこかギャグテイストになっていいですね。基本がシリアスなだけにいい息抜きになるかと思います。
しかしアルマンも懲りない男ですね。もう少し落ち着いてみてはどうでしょう。ヒューイと足して2で割ったらちょうどいいんじゃないかな。
少しでも涼しい場所を見つけてぐったり寝そべるダリアンが可愛い。ぜひアニメで見たいです。


今回の書き下ろし、第五話「幻書泥棒」は焚書官ハルとフランの話。
段々このコンビが好きになってきました。1巻で初登場したときには微妙なキャラだと思ったものですが。
フランの片言毒舌は心地良いですね。ダリアンの罵倒とはまた一味違った良さが……。
片っ端から幻書を焼いていくだけの人間だと思っていたハルにも優しさのようなものがあるようですし、もう1人の主人公として応援していきたいところです。
あと気にかかるのは紅の読姫とその鍵守ですが……。彼女たちがきちんと登場するのはいつなのでしょうか。


毎巻2話ずつ挟んである断章はどれも味があっていいですね。
「屋敷妖精の受難」を読みながら思わずニヤリ。