まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ダンタリアンの書架2

ダンタリアンの書架2 (角川スニーカー文庫)

ダンタリアンの書架2 (角川スニーカー文庫)

  • ストーリー

ある屋敷に招かれたヒューイとダリアン。
祖父が残した蔵書の鑑定をしてくれと頼まれた2人だったが、その陰には血塗られた秘密があった。
これも幻書の為せる業なのか、それとも……。


結構読むのに時間がかかりました。
薄めだし、短編集みたいなものだし、読みやすいとは思うのですが。
思うのですけど、小説って初めの部分を読み出すときに最も気力を使うのではないでしょうか。
初めさえ読んでしまえばあとは流れるままに読み進められるのですが、流れに乗るまで時間がかかるというか。
とすると短編それぞれが別の物語になっているオムニバス作品は、1冊を読み切るのに意外とかかるものなのかもしれない。
1巻の感想とはまるで真逆のことを書いていますね。申し訳ありません(汗)
ただ単にアニメの見過ぎで読む時間が取れなかっただけです。上の数行はただの言い訳でした。
読もうと思えばすぐに読めますよね。


今回も面白かったです。相変わらず残酷な描写も目立ちましたが。
ダリアンの可愛らしさが数段レベルアップしていましたね。

「当然の報いなのです。あいつらは、私のお気に入りに傷をつけたのですから」

こんな言葉を本人の目の前でぼそりと呟いてしまうダリアン。なにこれ萌える。
何がお気に入りなのか結局言わずじまいなところとかもう。ニヤニヤしてしまって仕方ありません。
第四話ではエステラに対抗して髪をシニョン(?)に結ったりしていましたし、いやもうどんどん僕の好みを突いてくるなあと。
ヒューイに対してだけではなく、カミラとの距離も少し縮まったようで、なんとなく嬉しくなりました。


今回の第五話は「ラジエルの書架」。毎回第五話が番外編的な書き下ろしになるのでしょうか。
1巻では断章でしか登場しなかった紅衣の少女が登場します。
やはり彼女も(多分)読姫だったのですね。
ダリアンとは違って幻書になる前の状態のもの(幻稿)から探しているようですが。
最後の最後で彼の名前が出てくるとは思いませんでした。うまいなあ。


さあ、早く3〜5巻も読まなくては。