まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ライフアライヴ!4 キミと続ける学園総選挙

ストーリー
いよいよ始まった最終決戦の舞台、瀬海学園文化祭。
千夏と愛梨、両陣営のマニフェストも出揃い、残すイベントは三日目のミスコンと五日目の最終投票のみ。
追い込みとして恋人を演じ続ける北斗と愛梨だったが、愛梨の様子がどこかおかしくて……。



偽恋人との劇場型恋愛で生徒会選挙を勝ち抜く下克上学園ラブコメディ、これにて完結。
終盤のドラマということで、隠してきた秘密が暴かれたり、思いが打ち明けられたり、怒涛の展開でございました。
自分の気持ちに素直になった愛梨が一層可愛くて、ニヤニヤも満載の最終巻となりましたね!


どこからどう見ても好きあっているというのに、あと一歩を踏み出すことができずに立ち止まってしまう北斗と愛梨。
その隙を突かれてしまったわけですが、まあくっつくべきところは何をしようがくっつくということで、結果オーライかなと。
ぶっちゃけ、北斗と千夏が双子だったからってそれがどうしたんだ、と思っていましたしね。周囲に公表されるならともかく、愛梨にとっては大したことじゃないですよね。
それにしても、ようやくですよ! たった4巻でしたが、「偽」が取れるまでずいぶんと長いことかかってしまったような気がします。
相手の気持ちが分からない中でのすれ違いもよかったけれど、このふたりはイチャイチャしているのが一番幸せそうでいい! 至高のひととき、デレ期である。


選ばれた少女がいれば、もちろん選ばれなかった少女がいるわけで、案の定といいますか、闇へと誘われていく千夏さん……。
千夏の口から語られる事実……うむ、やはりこの女なかなかにクレイジー……でも、悲しんでいる姿はやっぱりひとりの女の子のものでした。
もう選挙どころではなくなってしまった千夏のために動く北斗。そう、妹の心のケアはお兄ちゃんの役目というものです。
そして、お兄ちゃんに連れられた千夏の心を撃ち抜くことができるのは、やはり彼女。彼女以外にはありえません。
いくつもの爆弾が爆発したストーリーでしたが、なんとか、最終的にはハッピーエンドを迎えることができて、ほっとしました。
物語が終わっても、ずっと二人三脚で走り続けるだろうクズ先輩と愛梨のことを、心の中で応援し続けていきたいですね。ちょっと、公衆の面前でイチャイチャしすぎだと思うけど。


冬華とチェルシーのコンビが地味に好きでした。