まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

運命に愛されてごめんなさい。(2)

ストーリー
元会長の五十嵐優美が生徒会長に発砲するという予言を受け、彼女は生徒会から追われる身に。
シイナとふたりで落ち着いた生活を送っていた純は、逃亡中の優美から助けを求められてしまう。
かつての宿敵とタッグを組み、憎き現生徒会を打倒しようと再び立ち上がる純だったが……。



謎のワード・運命力によって全てが決まるハチャメチャ学園クーデターコメディ第2弾。
いやはや面白い! かつて純が追い落とした前々会長の五十嵐センパイ(スク水おっぱい)と協力しての再クーデター、ちょっと楽しすぎでしょ。
あと、なんだかんだで毎回最後まで一緒に付き合ってくれるシイナが超可愛いです。


純、シイナ、五十嵐センパイ、そして<運命に従う会>総帥の苺。かつて栄華をほしいままにしながら、一介の生徒に堕ちてしまった者たち(苺を除く)。
そんな彼らが、現在学園を統治する現生徒会長・朝倉を打倒すべく、また戦いを繰り広げる! 熱いじゃないか!
シイナはともかく、純も五十嵐センパイも苺も、完全に自分の欲のために動いているクソヤロウですが、その能力にはやはり目を見張るものがあります。特に純と五十嵐センパイは、それぞれ一瞬とはいえ学園のトップに立った者なのですからね!
<運命に従う会>から財力を集め、新登場の謎組織<副部長統合団体>を絶妙に操り、瞬く間に団体を手駒にして、生徒会へと武力抗争を仕掛ける純。冷静に考えて凄い実行力だ。
前回も思いましたけど、もしかして純はかなりのカリスマ持ちなのでは……? これで変態でさえなければなあ……。


もちろん生徒会側も優秀な人員揃いで、簡単に牙城が崩れるはずもありません。
生徒会、純たち、そして謎の黒幕。誰がどう動くか分からない混沌とした状況の中で、一歩抜け出すのは正義か力か欲望か、スク水か。
結末は「まあそうですよねー」という感じでしたが、そんなことより今回もきっちりと純に付き添い続けたシイナの一途さにキュンキュンします。ツンケンしたことばっかり言いつつも純と一緒にい続ける可愛すぎるヒロインに乾杯。
エピローグでは意外な人が純と距離を縮めてきていましたね。まあ純は、奇跡的に格好良い瞬間があるからな! それ以外全体的にクズだけどな!
今のままでも純は十分に幸せっぽいですが、彼らのことだから、きっとこのままでは終わらないはず。次巻ではどんな騒動が待ち受けているのか、楽しみでなりません。


この学校には授業という概念がないのだろうか。