まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

運命に愛されてごめんなさい。(3)

ストーリー
7月24日に行われた予言によって生徒会長朝倉が失脚、後釜についたのはその予言をもたらした転校生・オリヴィアだった。
彼女の突然の軍縮政策により、シイナを含む転校生全員に対して生徒会への出頭命令が。
シイナと別れたくない純は、ミミや苺、五十嵐センパイの力を借りて彼女を守ろうとするのだが……。



遂に運命力と転校生の予言の秘密が明かされる(?)ハイテンションコメディ第3弾。
性懲りもなく生徒会長の座を狙う純……ですが、今回はまだまっとうな理由で立ち上がった、ような気も。もちろんやり方はゲスいし変態なのも変わりませんが!
毎度のことですが、とにかくシイナの可愛さが突き抜けてました。あと無駄に有能な五十嵐センパイ。


今度の生徒会長は、自らが会長になるという予言とともにやってきた転校生・オリヴィア。
会長としてはまともだった朝倉と違い、妙な政策を連発してくる彼女。いや、それでも純のときに比べればずっとマシでしょうけども。
しかしあの純が、いつまでも大人しくしているはずもありません。何より大切なシイナを、生徒会に奪われていいはずがない!
ことごとくオリヴィアに有利な予言がされる中、シイナを守るために運命に抗う純の姿は、まあほんとにアホなんだけど、ちょっとだけカッコよかったりも、しないでもないかもしれない。


人望というものからとことん見放されているようにも思える純ですが、実のところ彼の仲間になってくれる人物は意外といるもので。
その筆頭はやっぱり五十嵐センパイですね! なぜかスク水魔人になってしまった彼女が河童よろしく登場してきたときには笑いました。最初はそうでもなかったのに、もうすっかりド変人です。それでも魅力的だからずるい。
なんだかんだで協力してくれるミミたち桜ノや、懲りずに馳せ参じてくれるソフトボール部の面々、シイナ率いる<真・副部長統合団体>。
まあ<運命に従う会>はおいといて……初めこそ誰ひとり仲間のいなかった純ですが、彼が中心となって色々な事件を起こしてきた中で、これだけの人たちが彼とともに動いてくれるようになりました。なんか感慨深い。
何より、純の隣にはシイナがいます。さんざん冷たいことを言いながらも、ずっと一緒にいてくれる女の子がいるということがどれだけ素敵なことか。特に今回は、貴重なスク水姿やご褒美なんかもあって、最高にときめいちゃいました! あーもー、可愛すぎるぞ!
運命力や転校生の謎を知るオリヴィアとの戦いを経て、遂にその真実にたどり着いた純。後付け感半端ない説明だったけど、そんなもん今更知っちゃこっちゃないのだ。
どうも完結っぽい雰囲気なんだけれど、終わっちゃうのかなあ。この作品のキャラクター達が本当に大好きなもので、続いてくれるなら続いてほしいのですが……。もし続刊ではなく新作を出すようならば、それはそれで楽しみですね。


ノーパンホリデーはぜひ全国で実施しよう(真顔)。