まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

黒のストライカ5

黒のストライカ 5 (MF文庫J)

黒のストライカ 5 (MF文庫J)

ストーリー
紅を連れ出し、大目天から追われる身となった椋郎たち一行。
夜魔の力の源である“性欲”を御すべく、修行しながら逃避行を続ける一行に、蝦夷井が追いすがる。
そして遂にやってきた決着の時。立ちふさがるジークリードに勝負を仕掛ける椋郎だったが……。



椋郎と! 楽しい仲間たちの! エロエロ武者修業の旅!
……うん、あながち間違ってない。
しはるさんを助けるためとはいえ、大目天に真っ向から逆らってしまい、逃亡生活を続ける椋郎たち。
逃げながらも、夜魔としてのさらなる力を手にするため、その力の源である性欲に打ち勝って制御する修行を続けます。
当然、修行のためには椋郎を誘惑する相手が必要なわけで、またちょうどいい具合に、周りには共に逃亡する美少女たちが5人。
ただ、椋郎としてはあくまで修行のためにやっているのだけれど、女の子たちは必ずしもそうではないんですね。
特に蔵島さんやシャーリーあたりは、もう完全に自分が楽しむためにやってるとしか思えません。いや、いいんじゃないかな。楽しそうで何よりですよ。精神的に大変なときは安らぎがないとね!
描写がまた、エロチックでとてもよろしい。直接的な、言ってしまえば一線を踏み越えるようなシーンはないのに、不思議なほどエロい。ほんとに見てていいのかなこれ、なんて気持ちさえ芽生える。ぐいぐい攻めてくるなあ。


豊富なのはエロだけではなく、バトルも多めでした。何より、ジークリード&タヤチナとの全面対決が熱かったですね。
個人的には、すっかり蔵島さんの手下と成り果ててしまった感のある麗が格好良くて好きです。
それにしても、やっぱり蔵島さんはいいキャラしてるよなあ。椋郎に対する絶対服従っぷりと、麗に対する支配者っぷりの二面性がたまりません。彼女が何かするだけで楽しい。
あと、やっと本格的にタヤチナの出番がやってきて嬉しかったです。敵にしても味方にしてもおいしいキャラじゃないかな。
ついでと言ってはなんですが、最近ちょっと、いやだいぶ、空気気味だったしはるさんのヒロイン力がここにきて遂に爆発してました。凄いぞしはるさん! まるでメインヒロインのようだ!
まあなんでしょう、結局椋郎は一途だったということなんですかね。ジークリードは、図らずも椋郎の本気を引っ張り出すことのできる唯一の相手を連れてきてしまったわけです。結果的にではありますが。


まるで最終巻であるかのような綺麗な終わり方でしたが、続く、よね?
まだ謎も残っているような気がするし、次から新章突入という感じで続いてくれるのではないかと思います。
ひとまず、今回で大きな変化があった椋郎としはるさんの関係に要注目ですね。楽しみ。


このテーマソングはいつ音源化されますか!