まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

落第騎士の英雄譚2

ストーリー
学内戦で順調に勝ち星を重ねていく一輝とステラ。
そんな中、一輝はひょんなことから上級生・綾辻絢瀬の剣術指導をすることに。
一輝との恋人関係がまったく進んでいないステラは、突然のライバル出現にやきもきするが……。



最強の主人公と最強のヒロインとが織りなす学園バトルアクション第2弾は剣術がテーマ。
次々と新たな相手との戦いが描かれるので楽しいです。もっと強い相手とのバトルも見たい。
ステラとの関係もなんだかんだで順調に進んでましたね。


いざ恋人になっても次のなかなかステップへ進むことができずに、各々悶々とする一輝とステラ。
そこに絢瀬が現れて、すわ修羅場展開か……と思いきや、わりとあっさり収まってしまって拍子抜けでした。
いやあ、普段は主人公とヒロインがいちゃついててもニヤニヤするんだけなんですけど、今回はなぜかちょっとむかついてしまいましたね。どうしてでしょうね。妙に現実味を帯びたリア充くささがあったからですかね。
このまま行っちゃってもなんとなくつまらないので、この辺で珠雫さんに頑張ってもらいたいなあと個人的には思います。珠雫の一種突き抜けてしまったような兄への愛情は結構気に入っているのです。


バトルの方では《剣士殺し》蔵人がお相手。いや正直口絵を見た瞬間に「なんだこの溢れる小物臭」と思ってしまったんですけど、案外ちゃんとした実力者で驚きました。もしかして一輝のライバル的な存在になっていくのでしょうか。今回の試合はああいう結末でしたけど、もっとちゃんとした場面での試合が楽しみになりますね。
他に気になるキャラといえば、口絵で蔵人と一緒に描かれた泡沫とカナタ。
言っちゃうと、泡沫さんも結構なかませ感が出てました。実際どんなものかは戦う場面を見なければ分からないので、試合にエントリーしていないのが少し残念です。
一方のカナタさんですが、こちらはなんとなく強者のオーラが出ていたと思います。目元を隠す感じとかね。好きですね。今後の活躍に期待したい。


今回の引きからすると、次巻は珠雫のターンになるのでしょうか。
ある意味一輝やステラ以上に先が気になるキャラですから楽しみです。


いくら構えを直すためとはいえ、もう少しやりようがあるのではなかろうか。