まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

祓魔学園の背教者 ―祭壇の聖女―

ストーリー
祓魔師の一人でありながら信仰心のない無宗教主義者という変わり者の逢沢拓真。
拓真はある理由で、祓魔師を教育し国家資格を取らせることを目的とした学校《祓魔学園》の入学試験に挑戦することに。
ところがなぜか世界最強の祓魔師である銀髪美少女ミトラと同居し、彼女の護衛をするよう命じられてしまい……。



直感で「あっこの女の子絶対に可愛い」と思って読んだんですが、やっぱり可愛かったです(満足感)。
多種多様な宗教が支配する学園で、無宗教主義者の主人公と邪教の教祖(!)のヒロインが、周囲の弾圧を受けながらも祓魔師を目指すバトルファンタジー。
「世界最強の神を喚べるのに禁じられているから力を行使できない」っていう設定、大好きです。


上にも書きましたが、まあとにかくミトラが可愛いのです!
邪教の教祖なんて肩書がどうにも似合わない、純粋で素直で健気な頑張り屋さん。拓真じゃなくても「守ってあげたい」と思ってしまいそうないじらしさがたまりません。
他の宗教の神を喰らう神を信仰しているからなんて理由で邪教指定されてしまい、他の信者たちは全滅。
ただでさえ孤独の身なのに他宗教の連中からはさんざん嫌がらせを受けるし、力を見せつけることもできない。
そんな辛い状況でずっと耐え抜いてきた女の子ですから、弱々しいように見えて、信念として持っているものはとても強い。
宗教ってやつには個人的にもあまりいい印象はありませんけど、それに振り回されることなく、ひとりの女の子がこうして強く生きていくための手助けになるのならば、そんなに悪いことばかりでもないのかもしれません。
まあ、脇役たちの様子を見ているとやっぱり宗教なんてロクなもんじゃないなと思ってしまうんですけどね……。


1巻目ということでキャラ紹介の側面もあって、今後レギュラーとして出てきそうなキャラが何人も登場しました。
拓真の幼馴染み・翠花、白十字教の神童・玖珂、大悪魔と契約した少女・ルナ。
ミトラはもちろん、拓真もたいへんな力の持ち主ですし、軒並み実力者揃いのレギュラー陣ですね。
まずは学園編がスタートするんでしょうけど、チーム戦なんかもあったりするのかな。今後のバトルには大いに期待が持てますね。楽しみです。


イラストはukyo_rstさん。淡めの色彩がいかにもファンタジーっぽくていいですね。
バトルシーンのイラストもぜひお願いしたい。


なぜ毎回スリーサイズのところで解析を止めてしまうのか!