まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

変態王子と笑わない猫。7

ストーリー
修学旅行以来、妙に横寺と距離を取ろうとする月子。
一方小豆家ではクリスマスパーティーが開催され、小豆梓の父と横寺の初対面が実現する。
文字通りクマのような小豆父に戦々恐々の横寺だったが……。



横寺、月子ちゃん、小豆梓の関係にちょっとした変化が起こる年末年始。
いやあいいですね! 恋のライバル同士の友情、たまりませんね!
月子ちゃんも小豆梓もめちゃくちゃ打たれ弱い子ですけど、やるときはやってくれるんです。変態王子の力を借りなくてもね。


修学旅行の一件から月子ちゃんと疎遠になってしまった横寺。そして小豆梓。
迷惑かけちゃった引け目で距離を置こうと必至な月子ちゃんが可愛い。そして我慢できずにおんぶされちゃって喜んでる月子ちゃんが可愛い。ああもう可愛いな月子ちゃんは!
横寺も小豆梓も全然気にしてないどころか月子ちゃんを心配しているし、もう完全に自分で空回りしてるだけなんですけどね。横寺にべったり依存してたことを思えば、ちょっと成長したと言えなくもないんですが……これはこれで寂しいですよね。
一方の小豆梓は横寺とふたりでのクリスマスを満喫しちゃってたりするのでした。うむ、あっけらかんとしてる。そこが小豆梓のいいところ。


月子ちゃんと小豆梓が真正面からぶつかることになって、ようやくこのふたりがダブルヒロインなんだと実感しました。
今まではどうしても月子ちゃんがメインヒロインで小豆梓は2番目っていう印象があったんですけど、もう完全に並び立ちましたね。
決してお互いを追い落とすような関係ではなくて、それぞれ切磋琢磨するための良きライバル。
特に月子ちゃんは友達が少なそうですから、横寺には話せない思いを打ち明けられる友人ができたことは大きいのではないでしょうか。
このふたりのヒロインがつながったことで、横寺を交えた恋愛トライアングルもまた新しい次元へと進んでいきそうな予感がします。楽しみですね。


マイマイと横寺の会話が夫婦漫才みたいになってる……マイマイ可愛い。