まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

絶対調和☆御裏崎ちゃんっ! 解放の五行少女 〜水の行〜

ストーリー
8年間海外を転々として日本へ帰り、平光学園へと入学することになった皆本かおる。
故郷での生活を楽しみにしていたかおるだが、平光学園は生徒会への服従を強いられるとんでもない高校だった。
そんな学園の入学式で、かおるはかつての幼馴染にして陰陽師を名乗る御裏崎メイと再会し……。



タイトルに一本釣りされました。この開き直ったぶっ飛び具合、好きです。
不条理な学園のルールから解き放たれるため、オンミョー少女が幼馴染の少年を引き連れて生徒会と戦う学園コメディ。
色んな設定がごちゃごちゃしていましたけど、その賑やかさが楽しいですね。


強大な権力を持つ生徒会に立ち向かう、ちょっと一般人とはズレた主人公とヒロイン、という構図が面白い。
最初から倒すべき相手が明確になっているのは分かりやすくていいですよね。あとはもう熱血と情熱の勝負という感じで。
生徒会の命令に、最初は反発しながらも次第に唯々諾々と従う側へ回っていく生徒たち。
その中でひとり、周囲からは変人扱いされながらも挑むことをやめないメイが素敵でした。
メイは可愛らしい子ですね。「幼馴染なんだけど数年離ればなれになって高校で再会」パターンのヒロインは基本大好きなんです。「主人公が忘れちゃってるあの頃の約束」とかね。ベタだけど最高じゃないですか。
入学式に乱入してきたメイはどこからどう見てもおかしな人でしたが、そんなメイに平然と、昔と同じように接することのできるかおるは本当にいい奴だなあと思いました。
いくら幼馴染といっても長い間会っていなかったぶん抵抗とか困惑とかありそうなもんですけどね。他の生徒たちとはちょっと違うこのノリは、海外で育ったからなんですかね?


五行の水が解決して、残るは4つ。次はどんなハチャメチャバトルが待ち構えているのやら。
生徒会(特に副会長)の出方も気になるところです。もちろんかおるとメイの恋愛方面も楽しみ!


イラストは遠坂あさぎさん。目の輝きが魅力的なイラストですね。
貞目が無駄に格好良くてムカつきました。


水に溶ける水着って本当に作れるもんなのかしら。