まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

僕は友達が少ない(9)

僕は友達が少ない 9 (MF文庫J)

僕は友達が少ない 9 (MF文庫J)

ストーリー
友達との本気のぶつかり合いによって前に進むことを決意した小鷹。
部室に戻った小鷹は、逃げ出してしまった告白の返事をする。
それと時を同じくして、夜空から隣人部の部員たちに一通のメールが届き……。



もはや私の中で伝説となった8巻から1年以上、待ちに待った続巻がついに!
いやあ、今回もやっぱり面白かったです。8巻ほどシリアス寄りではなく、どちらかと言うと以前のノリに戻ったようで、でもやっぱりどこか以前とは違うっていうのが、なんていうかもうくすぐったくてたまらん。


ようやく一歩踏み出したヘタレヤンキーこと小鷹さん、まずは星奈への告白の返事から。
夜空のことを放置したままどうこうするとは思えないし、かといってここで完全に断っちゃうのもなんだし、結論は先送りにするんじゃないかなとなんとなく思っていましたが……。小鷹さん、一気に吹っ切れすぎです。どうしちゃったの。
まあ言ってること自体はやっぱり残念だし、散々待たせたあげくの答えがこれとはまったくひどい男でと思いますが、潔いと言えなくもないかも。小鷹らしいっちゃ小鷹らしいし。
とりあえず、小鷹さんもしっかり肉の肢体に魅了されていたことが分かって安心しました。小鷹さんも人の子だったんや……。
星奈は毎度ながら狂ったように可愛かったです。テンプレなツンデレ台詞を逆手に取ったあの台詞とかもう最高でした。破壊力抜群ですわ。


可愛さという面では今回星奈を超えてきたかもしれないのが小鷹の「友達」になった理科。
というか小鷹さんが超デレデレ。どんだけ友達に飢えてたのかと。むしろそんな小鷹が可愛いわ!
あくまで友達であって、それ以上の関係ではないのですが、傍目から見たらぶっちゃけたいして変わりません。何こいつら。イチャイチャしやがって。
そういえば今回の小鷹はやたら「可愛い」を連呼していたように思います。興味がないように見えて意外と気が多いんですね。まあそれだけ魅力的な女の子が揃っているということですが。星奈や理科はもちろん、幸村の予想外の攻めっぷりとか、なかなかどうして侮れません。


さて、とことん堕ちるところまで堕ちていったメインヒロイン・夜空さん。
少しずつ成長しているみんなの中で安定の、いや前よりもさらに残念な姿を見せてくれる夜空さんは隣人部の鑑と言えましょう。別に褒めてないです。ここまで来ると一周回って……いや、やっぱりだめだな……この子はだめだ……。
小鷹さんの夜空評があまりに的確で噴いてしまいました。そう、そうだよね。ほんとそう思います。
結局今回は復活とまではいきませんでしたけれども、次巻では小鷹がなんとかしてくれそうな予感。どうやって彼女に今を見つめさせるのやら、見当も付きませんが、期待して待つことにしましょう。


眼鏡なしの理科は未だに一瞬誰だか分からない。