まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

星刻の竜騎士Ⅴ

星刻の竜騎士(5) (MF文庫J)

星刻の竜騎士(5) (MF文庫J)

  • ストーリー

押しかけてきた女子生徒たちのドラゴンによって、寮の部屋を壊されてしまったアッシュとエーコ
新しく学院長になったシルヴィアの姉・ミラベルの命令で、アッシュたちはシルヴィアの部屋に同居することになる。
ひとときの平穏な日々を過ごすアッシュだったが、学期末試験の追試が間近に迫っており……。


ラブ方面が一気に進みました。ずっと待っていた展開が次々にやってきてテンション最高潮。
ただヒロインを増やすだけじゃなくて、こうやって関係が深まっていってくれると、さらにニヤニヤできて楽しいですよね。


まずはなんといってもエーコ。これがメインヒロインの貫禄というものです。
少し前までは、ヒロインというには子供っぽすぎるところがあって、シルヴィアに先を越されてしまっていたような気もするのですが、ここにきて堂々トップへ踊りでてきました。
いやあ、このイベントはやっぱりラブコメの華ですよね! たまりません。
やってしまってから恥ずかしくなって、というふたりが初々しくて微笑ましくて、頬が緩んでしまいます。
自分の想いに気付いてから急におとなしくなるエーコがまた、可愛くて仕方ない。
しかし正直、アッシュがこんなに早く決めてくるとは思っていませんでした。もっとうだうだやるものだとばかり。
もちろん色んなヒロインに翻弄されまくる主人公も好きですが、ある程度気持ちがはっきりしていると分かりやすくていいですね。
エーコの秘密も明らかにされて、彼女にとっては本当に良かったなあと思うけれど、でも赤ちゃんはぶっ飛びすぎです。
ドラゴンとはいえ、順序ってものがあると思うな!


エーコの最大の対抗馬はやはりシルヴィア、ということで。
彼女にとっての大きな進展は、あの男の子がアッシュだと遂に分かったこと。さらに、アッシュの記憶が戻ったこと。
もう止められません。初恋の相手と今の想い人が同一人物ならば、ためらう理由がどこにあるでしょう。
アッシュはエーコに傾きかけているとはいえ、まだまだ挽回の余地は残されています。
両ヒロイン並び立つ。今まで以上に本気の恋愛勝負が繰り広げられていくのではないでしょうか。実に楽しみ。


ひとつの謎が解かれて、次巻からは新章突入。ひと休みしていたバトルも再開することと思います。
新たな力の可能性を得たエーコが、バトルでどのように活躍していくのかが見ものですね。
ますます熱さを増しつつある恋愛では、エーコとシルヴィアはもちろん、今回出番の少なかったレベッカルッカジェシカの追い上げにも期待です。


バトルはなくても触手はある。そしてイラストもある。
かたくななまでのこだわりっぷり、触手愛に乾杯。