まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

黒のストライカ2

黒のストライカ2 (MF文庫J)

黒のストライカ2 (MF文庫J)

  • ストーリー

“奈落”を使った副作用で、性衝動が高まってしまった椋郎。
しはるや翠子を見ては猛る欲望に、椋郎は悩み苛立っていた。
そんなある日、かつての婚約者である金狼族の少女・シャーリー・ランスボーンと再会して……。


闇の深奥を使ったせいで高まった欲望にむらむらしては、それを必死で抑えつける椋郎が面白いです。
今までみたいにツンと澄ましているよりもよっぽど好感が持てますね。
まあちょっと行き過ぎかもしれませんが、仕方ないよね。年頃の男の子だもの。人間じゃないけど。


今回のメインヒロインはシャーリー。狼ロリ少女です。いい響きだ。
プライドが高くて自意識過剰、椋郎にベタ惚れ、ついでにエロい。
1人で突っ走るタイプのキャラは好きです。分かりやすいし、出てくるだけで物語が動くのがいい。
シャーリーは日常のコメディでも非日常のバトルでも活躍してくれるので、これからますます重要なキャラになっていきそうな予感。
恋する女の勘でというべきか、シャーリーは椋郎と仲の良いしはるに敵意を燃やします。
しかしシャーリーからどんなに挑発されても引かないどころか、その押しの強さでシャーリーと仲良くなってしまうのだからしはるは凄い。ある意味最大の脅威だと思います。
しはるも面白いキャラですよね。友だちが少ないはずなのに、裏世界の住人とはなぜかうまくやれてしまう。
そもそもどうして友だちが少ないんでしたっけ。どこかに説明があったかな。
唯一まともなのに、一番謎に包まれている。何か裏がありそうな気もしますが、果たして。


まだまだ明かされていないところが多くて、話がつかみにくいです。
そろそろ次の巻あたりで、大きな進展があると嬉しいですね。
何よりも気になるのはタヤチナのことですが、出てきてくれるでしょうか。ラスボスっぽいからまだかなあ。
蝦夷井や麗など、まだあまり活躍のないキャラたちの出番にも期待。


我らが蔵島さんは安定の変態っぷり。
彼女はいつまでもこのままでいてほしいですね。