まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

精霊使いの剣舞 剣と学院と火猫少女

  • ストーリー

アレイシア精霊学院の敷地内の森で、学院生の少女・クレア・ルージュの水浴びを覗いてしまった少年・カゼハヤ・カミト。
さらにその後、クレアが契約しようとした精霊とカミトが契約を交わしてしまう。
カミトは、この世界ではありえないはずの、男の精霊使いだったのだ……。


面白かったです。剣と魔法のファンタジーに楽しいラブコメがうまくミックスされていたと思います。
清らかな乙女にしか許されていないはずの精霊契約をなぜか扱えてしまう少年。
しかもその少年は伝説の剣舞姫と因縁があるようで……? なんていう王道的な展開が熱いですね。


男キャラがカミトしかいないということで、いきなりヒロインだらけになっています。
メインヒロインのクレアは猪突猛進で強気な女の子。とある目的のためなら手段を選ばない強さと、その一枚裏に隠された弱さを合わせ持つ、魅力的な少女です。消し炭にしてください。
他に男がいないわヒロインは多いわで、見かけはハーレムっぽいけれど、クレアが全編に渡ってしっかりとメインを張っていたのでわりと安心して読めます。
ちなみに彼女、しょっぱなからサービスシーンを提供してくれました。ごちそうさまです。
そんなクレアに対する一番の対抗株は、今のところだとエストになるでしょうか。
カミトと契約した剣の精霊なのですが、これがまた反則的に可愛らしい。
主人と精霊という関係もいいものです。いきなり友達以上だもんなあ。フライングスタート切ってるようなものですよね。
ちなみにエストもサービスシーンあり。作者のこだわりがうかがえます。主にニーソックスのあたりに。
それにしてもカミトはちょっと女の子慣れしすぎているんじゃなかろうか!


精霊や精霊使いとの戦いもなかなか見物でした。やっぱり呪文詠唱っていいよね。憧れるよね。
精霊をただ召喚するだけじゃなくて、<精霊魔装>として使役することもできるというのがまた燃える。
欲を言うならもっと戦闘に、特に大事な一瞬の描写が増えてくれると、さらに迫力が増すような気がします。


まだまだ謎も残されているし、これからまだまだ面白くなっていきそうな予感。
また楽しみなシリーズが増えました。2月には早くも次の巻が出るらしいので、期待して待とうと思います。


イラストは桜はんぺんさん。某シーンのエストが大変エロいです。
次は剣モードのエストも見てみたいですね。