女子モテな妹と受難な俺
- 作者: 夏緑,ぎん
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/11/18
- メディア: 文庫
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- ストーリー
日向明日太は女嫌いで仏像マニアの高校2年生。
べったりくっついてくる妹の今日子にうんざりしては、大好きな仏像に癒される毎日を送っていた。
ところがある日突然、知らない美少女たちから次々に告白されて……?
仏像マニアとは、またずいぶんとマイナーどころを主人公に持ってきたもので。流石は夏緑先生といったところでしょうか。
今日子は水球部だし、小麦は粘菌マニアだし、なんというか、本当にニッチな趣味を描くのが好きなんだなあと改めて思いました。
恒例の雑学もちょこちょこ。ストーリーには特に関係ないけど、あるとなんか落ち着きますね。
今日子はタイトルの通り女子にモテまくっていますが、ノンケのため全く気付いていません。
さらに今日子がブラコン気味なせいで、そのとばっちりが全部明日太の方に。
中心にいながら気付かない今日子と、妹に見えないところで振り回される明日太という構図が楽しいですね。
主人公より鈍感なヒロインっていうのもちょっと珍しいような。
明日太は色々と大変な目に遭っていますがあんまり同情はできません。だって羨ましいもの!
これだけ美少女たちに言い寄られても抵抗し続ける明日太は本当に凄いけれど、いきなりこんな風にモテ始めたら確かに怖いかもしれない……。女の子って強いなあ、うん。
もう1人重要なヒロインが、今日子の友人である三剣凛世。
しばらくは過激すぎるほどのツンだったのですが、まさかこんなに可愛くなるなんて。
全体的に見れば今日子よりもヒロイン然としていました。妹の友人っていいですよね。
予測していなかっただけにめちゃくちゃ魅力的に見えて仕方ない。こういう展開は大好きです。
今はなんとも微妙な立場にいる彼女ですが、これからどのように物語を引っかき回してくれるのかが楽しみで仕方ありません。
3人目のヒロインは同じく今日子の友人の草野小麦……うん、この子はもう手遅れのようだ。可愛いけどね。
ここからどのように話が続いていくのでしょうか。もしかしてラブコメモードになっていくのかな。
とりあえず女嫌いの明日太がどんな風にデレていくのかに期待したい。
次はもっとニヤニヤが味わえそうな予感がします。とても楽しみ。
イラストはぎんさん。表情が可愛らしいですね。
薔薇園先輩、本文ではパンツまでずらしてはいなかったと思うのですが!