まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

10歳の保健体育2

10歳の保健体育2 (一迅社文庫)

10歳の保健体育2 (一迅社文庫)

  • ストーリー

お隣の一つ坂女子学園との試験交流のため、長宗我部和恋という少女が静姫のクラスにやってきた。
女学園随一の堅物との評判にたがわず、やってくるなり男子を軽蔑し汚物のように扱う和恋。
ところが偶然、静姫に弱みを知られてしまい……?


良くも悪くも竹井節は通常営業でした。
この、どこかタイミングがずれたギャグは一旦慣れると楽しいですね。
しかし地の文のセルフツッコミは何度読んでも慣れることがなかった。慣れることがないんかい。


下ネタ方面では相変わらず、男子小学生と男子中学生と男子高校生の一部が大好きな単語が乱舞しております。
全体的に保健の授業の域を脱している。ずっと上かずっと下に。
そもそもはみるがそれほど関与しなくなってきているので、タイトルとのずれを感じずにはいられません。
1巻のときには多少保健体育の要素があったんですけど、今回のはみるは基本的にツッコミ要員だったような気もします。
それにしても、主なツッコミを10歳の子どもにまかせるとか、改めてこの人たち……。


静姫の無茶モテっぷりは一体なんなのでしょう。
顔か? 顔なのか?
よしんば顔だとしても、本当にこの男でいいのか?
それとも我々のあずかり知らぬイケメンフェロモンかなにかが出ているのか?
あまりにぶっ飛びすぎていてもはや気にならないレベルとは恐れ入る。これもイケメンのなせる技なのか。


新キャラ・和恋が登場しました。
例によってとんでもないキャラなのですが、それほど活躍もせずに流されてしまいました。
まあそれはあとがきに理由が書かれているのでいいとして、これだけハチャメチャなキャラを出しておいてあっさり流せてしまうというのは、元からのレギュラー陣がもっとハチャメチャだからなんだろうな。
ああ、ピンナップでは大活躍してました。


1巻と同じく、ストーリー自体は真面目にシリアス路線をたどっているようです。
ラストで大きな動きがありました。この先どうなっていくのかさらに目が離せないシリーズになりそうですね。


これだけやっていて伏せ字がひとつもないのが不思議でならない。