ゴミ箱から失礼いたします3
- 作者: 岩波零,異識
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 文庫
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- ストーリー
萌太は彩音とのデートの待ち合わせ場所に急いでいた。ゴミ箱ではなく、自分の足で。
妖怪封印の風呂敷の力で、1時間だけゴミ箱から離れることができるようになったのだ。
デートを続けたいという彩音の言葉に押され、ゴミ箱を取りに家へ戻る萌太だったが……。
今回は特に面白かったですね。個人的にどストライクの展開でした。
ハーレムに見えて実はメインヒロインがいる作品は芯が通っていて好きです。ブレがないんですよね。
たとえ主人公があちらこちらにフラフラしても、固定のヒロインがいることで物語が引き締まっているというか。
この巻を読んで、この作品のメインヒロインはやっぱり氷柱なんだなあと改めて感じました。
氷柱のための巻です。そう言ってしまっていいと思います。
まず序盤の展開にはニヤニヤしっぱなし。
押せ押せムードの彩音に対して打つ手なしかと思いきや全然そんなことはなかったですね。
ちゃっかりおそろいストラップをつけて
「外したら殺すから」
とか言っちゃう氷柱には心底参ってしまいました。可愛い。
まさか萌太はこれを見越して2個取ったんじゃないだろうな。なんという策士。
そしてケーキをめぐるやりとり。バ◯ップルだ! バカッ◯ルがいるよ!
頬が緩んだまま元に戻らないんですが。誰か助けてください。
これほど悶えたあとにああいう展開になると効果が倍増しますね。
胸がつっかえて苦しい。ニヤニヤからのモヤモヤは実に強力でした。
好きな女の子を助けに行くというのは王道中の王道ですが、それだけに燃えますね。
まあその過程でなぜか野球拳とかしてるんですけど(笑)
ずっとモヤモヤを抱えたまま最後まで来て、事件自体は解決するものの、なんともいいところで次に続きます。
焦らしプレイですか! 4巻が出るまでこの行き場のないモヤモヤをどうすればいいんですか!
幸いにも4巻は今月発売ということですから、それまでは大人しく耐えるしかないようです。ああ、楽しみだなあ。
え、ゴミ箱に入りたいと思ったことですか?
もちろんありますよ。当然じゃないですか。