まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ようこそ実力至上主義の教室へ4.5

ストーリー
夏の特別試験を終え、高度育成高等学校の面々にも正真正銘の夏休みがやってきた。
買い物中に、Aクラス代表・葛城の姿を見かけた綾小路たち。
プレゼントらしきものを買う彼を不審に思い、調査に乗り出すが……。



夏休み終盤の生徒たちの日々を描く短編集。
綾小路も何かとトラブル巻き込まれ体質ですな。しかし伊吹や葛城とのイベントとは、ちょっと意外でした。
堀北のらしくないおマヌケ事故には笑ったし、佐倉は毎度ながら可愛かったけれど、今一番推したいのは他でもない軽井沢ですね!


収録されている短編は5話。堀北に佐倉、櫛田に一之瀬、あとついでに三バカ……あたりまでは予想の範囲内でしたけど、まさか一発目から伊吹の話とは。
しかも綾小路とペアで占いに行くとか! に、似合わん。綾小路も伊吹も似合わん。
意外といえば2話目の葛城のお話。特別試験中は厳然とそびえ立つトップというイメージの彼でしたが、案外微笑ましいことで悩んでいたものですね。
このタイミングで綾小路と葛城の間にパイプができたことは、これからの物語にちょっとした影響を及ぼしてきそうです。しかし葛城、いい奴だな。


3話目はドジっ子・堀北ちゃんのお話。不意打ちでこういうことしてくるのズルい。可愛く見えてきちゃうでしょ!
間抜けすぎる絵面のイラストも可愛ければ、急なピンチに思わず綾小路に電話をかけちゃうところも、何かと注文が多くて面倒くさいところも可愛く見えてくる。やっぱりズルい。
4話目は佐倉がラブレターをもらうお話。送り主の代理でやってきた綾小路にドキドキの佐倉の姿にニヤニヤしちゃいますね。
佐倉、他の誰よりも落ち着いてるし、明確に綾小路のことが好きだし、くっついてもいいと思うんだけどなあ。見込みは薄そうです。
第5話ではみんなでプールへ。絶対アホ男子どもが何か企んでいると思ったら、案の定でした。
表向き遊ぶメンバーには入っていないけれど、綾小路の手駒として暗躍していた軽井沢がMVP。いやあ、今の軽井沢さん、正直凄く好きなんですけど……。綾小路の裏の顔を一部でも知っているのって、地味に堀北と軽井沢くらいなんですよね。これはまさかの軽井沢ルートあるか!?
短編集ながら、少しずつ人間関係の発展が描かれた有意義な巻でした。新キャラの顔見せもあったし、来る二学期で彼らがどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。


葛城はやっぱり高一には見えん……。