まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

緋弾のアリアXXII 彗星よ白昼夢に眠れ

ストーリー
不知火と旧公安0課に殺人容疑で逮捕されてしまったキンジ。
絶対的な戦力と公権力を兼ね備えた旧0課は、4月で高3になるキンジを強引に抜擢しに来たのだった。
しかしキンジは自分ですら思いも寄らなかった“ある出来事”でそれを退け……。



緋緋神との戦いを終え、晴れて新年度、新学年へ……と思いきや、まさかまさかの留年が確定しちゃう第22弾。
武偵高では留年の仕方も特殊ということで、2度目の高校2年生に向けての準備の様子が色々と描かれました。
ブコメ方面では理子りん無双! もうアリアが不憫で仕方ないです……。


旧公安0課の面々に囲まれてしまったキンジ。新ヒステリアモードで対抗するも、獅堂の圧倒的パワーに打ち負け、絶体絶命の状況に。
どうやら、わざわざ殺人容疑をでっち上げて身柄を拘束した上で勧誘するという、随分と迂遠でハタ迷惑なスカウト作戦らしいのですが……キンジの留年が確定したことで全てはお流れ。
いやあ、ずっとギリギリの成績でやってきたわけですけど、まさか本当に留年しちゃうとはね。この学校で……。キンジさん、あんたって人は……。
さて、ともかく一段落した後に待ち受けているのは、アリアと理子とのダブルブッキング。戦いの手助けに来てくれたヒルダに連れられるがまま、理子の方へ向かうことに。
アリアじゃなくて自分を選んでくれた! と完全に勘違いをしちゃう理子の家で、まさに理子りん無双というか、ヒス的に非常にまずい一夜を過ごすキンジさんなのでした。
理子は可愛くて大好きなキャラクターですけど、アリアを放置してこっちに来ていると思うとなんとも落ち着かない気分になるというか、大体キンジも、いつまでそんな思わせぶりを続けるんだと腹立たしくなってきてしまいますね! そりゃ理子も誤解するわ!


武偵高での留年。同じ高校に通い続けることは許されないということで、イタリアに飛ばされることになったキンジさん。相変わらずワールドワイドですわ。
それまでの準備期間として、武偵高2年に交じってクロメーテルさんが再来したり、かなめの家に厄介になったり。
かなめとの久々のイチャイチャは見ていて楽しかったですね。理子と違って、かなめエンドはまず絶対にないので、気楽に笑っていられます。まあ、冷静に考えてみれば「妹」でもなんでもないわけですけど……。
それから、イタリア語の勉強のために1ヶ月間だけ外国語高校へ転校することに。あくまでイタリアに行くための一時的な転校ではあるものの、そこでもやっぱり厄介事に巻き込まれるのがキンジというもの。
いきなり東大を目指すとか言い出すわ、まさかの相手と同居することになるわ……うーん、ちょっと今後の方向性が見えてこなくてゴチャッとしているような。
個人的には、またアリアと一緒に戦ってくれればそれでいいわけですが、また離れ離れになってしまうのかなあ。ともあれ、次巻も楽しみです。


リサは本っ当によくできたメイドだ。