まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか4

ストーリー
ミノタウロス戦での勝利により、Lv.2到達のレコードホルダーとなったベル。
一躍注目を集めることとなった少年の元には、パーティーへの勧誘が絶えない。
そんな折、ベルは偶然にも自身の装備《兎鎧》を作った鍛冶師のヴェルフと出会い……。



1巻から続く因縁を断ち切り、ニューステージへと上がった我らがベル君。
今回は新たな仲間ヴェルフと出会い、ベルとリリのふたりきりだったパーティーにようやく新戦力が追加されるお話です。
ベルのレベルアップのこともあり、第2章の始まりという感じでワクワク感が凄いのですが、短編2本が収録されているので本編は200ページくらいしかないのがちょっと残念。あとアイズさんがほとんど出ないのも残念。


世界最速兎になっても、ベル君のベル君らしさは何も変わらず。
自分のしでかしたことの大きさが分からずに、勧誘の嵐に目を回すベルはたいへん可愛らしい。この庇護欲をくすぐられる可愛らしさは一種の才能ですよね。
レベルが上がって、基礎的な身体能力も向上、新しいスキルやアビリティまで手に入れて絶好調。
1巻の初めはダンジョンに潜るだけでもだいぶ危なっかしかったものですが、もうだいぶ戦闘にも安定感が出てきていっぱしの冒険者になったなあという印象です。1ヵ月半でこうなってしまうのは、レベルアップのことを抜きにしても確かに凄い。
なかなか強力そうな新スキルのことも気になるけれど、今後ベルにとって重要になってきそうなのは新アビリティの方かもしれません。実にベルらしいアビリティですし、今後ストーリーにどう関わってくるのか期待ですね。


パーティー新メンバーのヴェルフは若手の鍛冶屋。気のいいお兄ちゃんキャラですね。
レベルは1ですがベルとは違うパワータイプの戦士。何より、今までは実質ソロで敵を倒していたのが、彼の加入でバトル担当が2人になり、戦いにぐんと広がりが出ました。
ファミリアは違うから、いつまでベルのパーティーにいてくれるのか少し気になるものの、いいメンバーと出会ったなあと思います。これも新アビリティの効果ですかね。
メンバーも装備も整って、さあいざ中層へ! というところで今回はお開き。まさにこれからというところで切られてしまったのでどうも不完全燃焼ですが、それだけ次回への期待が高まるというものです。楽しみですね。


短編は【ミアハ・ファミリア】のナァーザさんからクエストを頼まれる『クエスト×クエスト』と、【ヘスティア・ファミリア】が発足して間もない頃のお話『女神のカンパネラ』。
『クエスト×クエスト』は番外編ならではのちょっとした冒険が描かれていて楽しかったです。しかしなんだ、ベル君は詐欺とかにほんと弱そうだな……。
『女神のカンパネラ』は神様とのイチャイチャ話でした。結局メインヒロインは誰になるんですかねえ。


リューさんが格好良すぎるので外伝出してください。