まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

僕と彼女のゲーム戦争2

ストーリー
ゲーム大会のチーム戦に参加するため、あと一人の部員を探しまわる岸嶺たち。
そんな彼らの前に現れたのは、強気な金髪ロリ巨乳の少女・杉鹿まどかだった。
入部を渋る杉鹿に対し、変態教師・瀬名はゲームで決着をつけようと言い出して……。



新部員・杉鹿が登場。ツンツン、ハーフ、金髪、小柄、と実に分かりやすくおいしいキャラですが、なぜそんなバストサイズにしてしまったのか。
ロリ巨乳という響きが魅力的であることは認めますが、なんというか、バランスって大事だと思います。
作者が大きめ派なんですかね? それにしたって、もう天道さんがいるじゃないですか!
まあ、見た目のインパクトがものすごいことは確かです。なんですかこの表紙。どえらいことになってますけど。


今回登場したゲームはどれも、銃を撃ちまくって敵を蹴散らすガンシューティング
ジャンル名でいうと、FPSだの、TPSだのというゲームのようです。こういうゲームには触ったことさえないのに、知識だけが増えていく。
しかし私のような、ゲームのことを全く知らない人間にも、なんとなく想像がつくように描写しているので、ゲーム自体はわりとすんなり受け入れることができますね。
このあたりは、やっぱり実在のゲームを扱っていることが大きいのだと思います。ゲーム画面にリアリティがあるんですよね。岸嶺操る兵士が、ライフルをガンガンぶっ放しながら突撃していくのが目に見えるようです。
特に気になったのはロストプラネット2ですかね。実際にやってみたくなりました。
ゲームそのものが面白そうだということはもちろんですが、岸嶺が本当に楽しそうにプレイしているので、より惹かれるものを感じます。


せこい・小ずるい・いやみったらしい・上から目線・金持ちを鼻にかける。これまた分かりやすい敵が出てきました。
ナルシストのわりに色々と抜けているところが滑稽で憎みきれないですね。いい三枚目キャラだと思います。
そして、いい年こいて二つ名とか名乗っちゃってる痛々しいおじさん……じゃない、凄腕のゲーマー、《宵闇の魔術師》。
杉鹿の身柄を賭け、強敵を相手に回したゲーム対決は実に熱く、手に汗握るものでした。
4対4のチーム戦だということもあって、アクションだけではなく、戦略的な部分も含まれてくるのが楽しいですね。
それにしても、岸嶺の謎スキルは何度見ても笑えます。ゲーム世界にのめり込むだけならまだ分かるけれど、それに応じて操作まで上達してしまうのだから、大したものです。


天道よりも先に杉鹿の方のフラグが立ってしまったような。岸嶺自身も早速揺れているようです。まあどちらも美少女だから仕方ない。
個人的には杉鹿の方が可愛いと思いますが、天道はまだまだこれからの伸びがありそうで怖いですね。
この作品の場合、恋愛要素はおまけのような気もしないではないけれど、新たなヒロインの気配もあることだし、そちらの方面も楽しみにしています。
ゲームは、そろそろガンシューティング以外のものを取り上げて欲しいところ。
天道じゃないけれど、ぜひとも任天堂作品をお願いしたい。知らないゲームの話も楽しいけれど、一度くらいは、私の知っているゲームをやっているところが見たいんです。
任天堂なら多分、ついていけるものもあると思うから!


瀬名先生の「!」はどうにかならないんでしょうか。相当でかい声なんだろうな……。