まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

今日から俺はロリのヒモ!

今日から俺はロリのヒモ! (MF文庫J)

今日から俺はロリのヒモ! (MF文庫J)

ストーリー
漫画家を志しているもののデビューできずにいる高校生・天堂ハル。
彼はある日、自分の漫画の大ファンだという女の子・二条藤花と出会う。
小学五年生にして投資で自ら稼ぐ大富豪だという彼女は、ハルのパトロンになりたいと申し出てきて……。



デビューできない漫画家の少年が自分のファンの幼女に養ってもらうロリヒモコメディ。
小学五年生の女の子の豪邸に住まわせてもらい、もらった金で平然とゲームをポチり、ソシャゲに課金し、そして漫画は描こうとしないこの主人公、控えめに言ってクソダメ人間だ!
どんなダメヒモ男でも純粋に信じて応援してくれる幼女ってやっぱり最高だぜ。


漫画家を志し、担当編集者までいるものの、未だ漫画家デビューはできていない高校生・ハル。
そんなハルの(pixivの)漫画に惚れ込んだ小学五年生の少女・藤花。
小五にして毎日何億という金を稼ぐ大富豪の藤花たっての願いで、ハルは藤花の家に住み込みで漫画を描かせてもらえることに! そしてここに恐るべき「ロリのヒモ」という存在が爆誕してしまうのでした……。
さて、藤花の突飛すぎるアイディアに速攻で飛びついた時点で薄々と察しがつきましたが、ハルさん、相当のクズであります。
本当に何不自由なく生活ができると知るやいなや、高校中退を即断。藤花が何でも与えてくれるのをよいことに、小五の女子の金を湯水のごとく使って趣味の漫画やゲームをポチりまくり、挙句はお気に入りのメイドに18禁同人誌を爆買いさせるという鬼畜な所業に。
そして何より、そのぐうたら生活に慣れすぎて全く漫画を描こうとしないのだ! 一体誰なんだこのヒモみたいな粗大ゴミ、じゃなかった、粗大ゴミみたいなヒモは……(※主人公です)。


そんなダメヒモ男の生活を彩るのは、藤花をはじめとする小学生女子たち!
どこまでもまっすぐにハルのことを信じる純粋お嬢様・藤花、ちょっと生意気入ってるけれど実は一番常識人なツインテ少女・千鶴、軽めの中二が入った天然系ネコロリっ子・紗奈。
ジャージにスウェットのハルは毎日3人の少女に囲まれてベッドで横になり、漫画の取材と称してコスプレ大会を開いてみたり、ぎゅっと肩を寄せあってゲームをしたり。ここがロリ天国か……。ハルが年上好きで本当によかったです。ロリコンだったらたぶん終わっていた。なんというか色々なものが。
あかるくたのしいロリヒモ生活の中でもやはり印象的なのは、もはや狂信的とさえ思える、ハルの漫画への藤花の思いです。
ハルがこれだけダメ人間っぷりを全力で披露しているのに、欠片も疑わずにハルを援助し続ける彼女の熱意はどこから来るのか。こんな小さな少女の、そんな熱い思いを見せつけられたら、いかにダメ人間だからといって動かざるを得ないじゃないですか。
まあ、そんな風に進むラストはなんとなくいい話っぽく見えて、実際のところハルはどこまでもダメヒモ粗大ゴミのままなんですが……。幼女に徹底的に甘やかされるぬるま湯人生も、本人同士がそれでいいならいいんじゃないでしょうか。何よりみんな最高に楽しそうだ。ぶっちゃけ羨ましさしかないです。


イラストはへんりいださん。ろりがとてもろりろりしいろりイラストでした。
麻耶さん(18歳メイド兼秘書)さえろりに見えてきた(胸以外)。


お腹へのサインから始まる少女との出会い。冷静に考えてなかなかの性癖である。