緋弾のアリアⅨ 蒼き閃光

緋弾のアリア (9) 蒼き閃光 スパーク・アウト (MF文庫J)

• ストーリー

スカイツリーでのワトソンとの戦いに辛くも勝利したキンジ。
直後キンジの前に現れたのは、吸血鬼・ヒルダと、敵側に寝返った理子だった。
キンジは合流したアリアと共に理子への説得を試みるが……。


出だしから流れるようなアクションの連続。
文字通りの「魔法」を用いてくる吸血鬼を相手に、今までの中でもトップレベルのピンチに陥っています。
まあそりゃあ魔法でも使わないと、今のキンジには対抗するどころかあっという間にやられちゃうだろうからね！
これだけ人間離れしたキンジを主人公に据えておきながら毎回ギリギリのバトルを演出するというのは本当に凄いことだと思うのですがどうでしょう。
追い詰められたときのキンジのモノローグには笑ってしまいました。
そう、どんなに不可能に見えることでもとりあえずやってみればできるものなんですよ。キンジならね！


一方、登場以来の格好良さを見せてくれたのが理子りん。
とある理由からヒルダの側についた理子ですが、最後までキンジたちの敵でいることはできず、自分の身を投げうってヒルダに対峙します。
久しぶりに戦闘狂モードを全開にした理子は、ひとりでヒルダを追い詰めるほどの戦いぶり。改めて理子というキャラの底知れなさを実感しました。
何より、命を賭けた場面での飄々とした態度がたまりません。すみずみまで魅力に溢れたキャラだと思います。


バトルの後はラブコメパートへ突入。
一大イベント・文化祭の中、ワトソンにジャンヌに白雪と、次々にイベントを消化していくキンジさん流石すぎます。
これを全く自覚しないでやっているのがひどい。朴念仁なんてレベルを遥かに超越してしまっている。しかしまあ、これでこそキンジさんですよね。
そしてやはりアリアには、特級のイベントが用意してありました。
緋緋色金のせいか最近目に見えてデレ分が増加してきているアリアですが、今回のデレも怖いくらいの破壊力で悶絶。
もうどこもかしこも可愛い。ニヤニヤしすぎて顔の筋肉がおかしくなりそうだ。
ハーレムのごとく女の子に囲まれていても、なんだかんだでアリアからブレないキンジが好きです。安心して見ていられるカップルですね。


恒例の次回予告ですが、今回もどえらい続き方をしてくれました。思わず笑ってしまうほどひどいです（褒め言葉）。
次はどんな敵が襲ってくるのでしょうか。ああ、次巻が待ち遠しい。
いよいよアニメの放送も始まるので、そちらにも期待しています。楽しみ。


ドSヒルダにちょっとぐっと来てしまったのは気のせいだと思いたい。