まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

灰と幻想のグリムガル level.6 とるにたらない栄光に向かって

ストーリー
ハルヒロたちが発見した「黄昏世界」は新たな狩場として注目を集めていた。
ハルヒロたちもトッキーズと共に、白い巨人を撃退して安定した稼ぎを得られるように。
そんななか、「暁連隊」のリーダー・ソウマと再会したハルヒロたちは、なし崩しに大規模ミッションに加わることになり……。



すっかりメジャーになってしまった黄昏世界での冒険編。あ、アニメ化おめでとうございます。
みんなトリッキーなトッキーズとの共闘は派手で見ていて楽しいですね。ハルヒロ組だけだと、どうしても地味になりがちだから……。
終盤の、強者たちの大活躍も熱かったのですが、そろそろハルヒロ組のターンが来てくれてもいいんじゃないかな、と期待してます。


なんだかんだで、トッキーズの面々と共に黄昏世界での狩りを続けるハルヒロたち。
協力して白い巨人を倒してみせているのは立派ですが、直接の攻撃は、結局トキムネやタダに頼っているのが気になるところ。まあランタもそれなりに頑張ってるけれど、ハルヒロ組は、とにかく火力が足りないんだよなあ。
何を考えているのかサッパリ分からないトッキーズの面々。でもミモリンはやっぱり可愛い! なんでハルヒロを好きになっちゃったのか分かりませんけど、この一途さにはグッとくるものがあります。
何度気持ちを跳ね返されても想い続ける彼女の恋が切なすぎて、ハルヒロも少しは気持ちに応えてあげればいいのに、なんて思う一方、妙に接近しているメリイとクザクのことも気になっちゃったりなんかして。
いっそ、このふたりが正式にくっついちゃえば、ハルヒロも吹っ切れて、ミモリンとのことを考えてくれたりしない? しないか。そんな器用じゃないわな。それに、メリイとクザクが、っていうのも、やっぱりムカつくしね……。


ファンキーなトッキーズリーダー・トキムネの声に押され、ソウマたち暁連隊や、伝説の最強義勇兵・アキラさんたちと、「巨神」及び「ヒュドラ」の討伐ミッションが開始。
周囲は一流の義勇兵たちばかりで、中でもアキラさんのクランは1人1人がとんでもない強者揃い。特に魔法使いの2人の、ド派手な魔法が目を惹きました。
もちろんハルヒロたちには、白巨人を単独撃破なんてできるはずもないので、トリさんやパン助を相手になんとか生き延びるのが、彼らの役目です。
みんなに指示を出す姿なんかは、ハルヒロもそれなりにリーダーっぽくなってきたなと思わせてくれますが……やっぱり地味は地味ですよね。アキラさんや、ソウマの活躍を見てしまうと、余計にね。
一足飛びにあんな風になれ、なんて言いませんけど、ここらでそろそろ、何かしらのステップアップが見たいかなとは思います。また新しい冒険の予感がしているし、とりあえずは次巻に期待しておきましょう。


ミモリン、正面から見ると凄いな……特定部位の圧力が……。