まだまだペンキぬりたて

ライトノベルの感想

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(11)

ストーリー
一色いろはの依頼を受け、バレンタインデーのイベントを手伝うことになった奉仕部。
イベントは三浦や海老名、川崎なども加わって、より大規模なものになっていく。
穏やかな空気の中、奉仕部3人の間にわだかまっていた違和感が、だんだん見過ごせなくなってきて……。



八幡と雪乃と結衣。ぬるくゆるやかに停滞していた3人の関係は動き出すか……な回。
相変わらずシリアスなトーンでの語りが遠回しすぎて、ぶっちゃけみんな何が言いたいのかよく分からんです。
まあめんどくさいことは考えずに、いろはすの特級のあざと可愛さにはすはすしていればよいと思います。はすはすしちゃうの!


間近に迫る戦いの日……バレンタインデー。
鉄壁の防御を誇る葉山に手作りチョコを食べてもらうため、必死な三浦が実にいじらしくてよいです。あの三浦が女の子の顔をしていて思わずドキッとしちゃいます。
一方のいろはすは……葉山を狙っているように思わせて、やっぱり八幡にアタックしているようにしか見えないんですけど! 妄想がはかどっちゃうんですけど! これ全部わざとやってるのかよ……女の子こわいよ……。あざといっていうのは武器だな。やっぱりな。この猛攻を受けて勘違いせずに自分を保てるヒキタニくんはなんですか、(ヒロインをふたりも)持てる男の余裕ってやつなんですか。
川崎さんは愛する妹ちゃんのためにイベントに参加。妹ちゃんがこれまためちゃくちゃ可愛くてああもうロリコンでいいや……っていうのはおいといて、里芋のにっころがしが得意な川なんとかさん、それはそれで魅力的だから大丈夫だよ!
そして、料理回の常というべきか、ことごとくオチ担当にされる結衣が不憫でした。まあほら、料理は愛情だからさ……。


平塚先生がなんだかんだでいいこと言ってきたり、めぐりん先輩にめぐりっしゅされたり、それなりに温かい雰囲気で終わるバレンタインイベント。
でもやっぱり、そう簡単には終わらせてくれないのが雪ノ下陽乃という女で……。雪ノ下ママまで登場してきて、いよいよ雪乃のわりと重めな家庭事情に踏み込んでいくときがやってきたのだと思わされました。
またそれとは別に、奉仕部の3人の関係も、少しずつ動こうとしています。
結衣は本当に素敵な女の子ですね。八幡も雪乃も一緒に優しく包み込んだ上で、一歩踏み出してくれる。
この3人がどのような答えを出すのかは分かりませんが、そのときはもうすぐそこに迫っています。心配なことだらけですけれども、最後まで見届けることにしましょう。


由比ヶ浜マのイラストはないんですか!!